ブラジル連邦最高裁判所内で、警察の捜査情報公開を巡り見解対立
2026年 09月 13日
【ブラジリア 9月11日】 ブラジル連邦最高裁判所(STF)のクリスチアーノ・ザニン判事は金曜(11日)、旧のマステール銀行の元銀行家ダニエウ・ヴォルカロの携帯電話から抽出されたデータの全内容へのアクセスを求める要請を、STFのエジソン・ファキン長官に提出した。
ザニン判事の要請は、アレシャンドリ・ジ・モラエス判事がファキン長官に対し、マステール銀行の不正を捜査する「コンプライアンス・ゼロ作戦」の全資料の非公開解除を求めた直後に行われた。同作戦は、ヴォルカロが関与したとされる公務員の汚職および巨額金融詐欺を調査している。
モラエス判事は、木曜(10日)夜にアンドレ・メンドンサ判事が事件の一部を公開した際、「主観的な選別が行われた」と批判していた。
ザニン判事はファキン長官宛ての文書で、「コンプライアンス・ゼロ作戦」第1フェーズで押収されたヴォルカロの携帯電話から抽出されたデータの「完全版が収められた媒体」に直接アクセスしたいと述べた。
判事は、この媒体が「来週火曜(15日)に予定されている審理に直接関係する」と強調した。審理では、連邦警察(PF)が提出した、ヴォルカロとモラエス判事の関係を示唆する報告書が扱われる予定となっている。
水曜(9日)の決定で、ファキン長官は、連邦検察庁(PGR)のパウロ・ゴネー長官が求めた「モラエス判事に関する報告書の無効化」について、来週火曜に本会議で審理すると決めた。ゴネー長官は、メンドンサ判事には同僚判事を対象とした捜査を許可する権限がないと主張している。
STFは、審理の手続きがどのように進められるかについて、まだ詳細を公表していない。憲法およびSTF規則では、判事に関する審理は本会議のみが扱うと定められているが、具体的な進行方法については明記されていない。
また、審理が公開形式となるか非公開となるか、モラエス判事が出席するかどうかについても、現時点では発表されていない。
<事件の経緯>
木曜(10日)夜、ファキン長官の要請を受け、メンドンサ判事は「マステール銀行事件」に関連する15件の捜査手続きの非公開を解除した。
ただし、メンドンサ判事は一部の捜査については引き続き秘密扱いとした。その中には、ヴォルカロが映画『ダークホース』(ジャイール・ボウソナーロ前大統領の伝記映画)の製作に 6,100万レアル(約18億3,000万円) を提供したとされる疑惑も含まれている。
また別の秘密扱いの捜査では、ジャキス・ヴァギネル上院議員(PT-BA)と、マステール銀行の元共同経営者である弁護士アウグスト・フェへイラ・リマとの関係が調べられている。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




