メンドンサ判事、ヴォルカーロ携帯データの全面共有は「審理を混乱させる」と発言
2026年 09月 14日
【ブラジリア 9月13日】 ブラジル連邦最高裁判所(STF)のアンドレ・メンドンサ判事は13日(日)、旧マステール銀行の元オーナー、ダニエウ・ヴォルカーロの携帯電話から抽出されたデータを同僚判事全員に公開することは、「審理を混乱させる」だけでなく、「捜査を危険にさらす」と述べた。最高裁は15日(火)に、アレシャンドリ・ジ・モラエス判事とヴォルカーロの関係をめぐる調査開始の是非が審理される予定だ。
メンドンサ判事は次のように記した。
「15日の審理に用いる資料はすでに判事らに提供済みである。一方で、ヴォルカーロ氏の携帯電話から抽出された全データを判事全員に開示することは、審理を混乱させ、捜査の進行と成果を危険にさらすことになる」
判事は、携帯電話の全データを公開すれば「新たな要素が大量に持ち込まれ、審理の本来の目的から逸脱する」と主張した。
<メンドンサ判事の反論>
メンドンサ判事は決定書で次のように述べた。
「これまで記録に含まれていない追加情報──ヴォルカーロ氏の携帯電話に保存された全データの開示を含む──を挿入することは、審理を混乱させるだけでなく、捜査の進行と成功を危険にさらす。あらゆる種類の疑義が生じ、審理の自然な流れを逸脱させることになる」
この発言は、モラエス判事とクリスチアノ・ザニン判事が、携帯電話の全データへのアクセスを求めたことへの回答として示されたもの。
<内部危機の深刻化>
これまでに公開されたヴォルカーロの携帯データには、モラエス判事とのメッセージの一部が含まれている。
メンドンサ判事はさらに、ヴォルカーロが連邦検事総長パウロ・ゴネーや連邦警察長官アンドレイ・ホドリゲスに関する会話を交わしていた記録の機密扱いも解除した。
これらの公開が引き金となり、最高裁内部では深刻な対立が表面化した。
モラエス判事は、メンドンサ判事が「行政不正」「権力濫用」「特定政治勢力への便宜供与」に該当する行為を行った疑いがあるとして、フェイクニュース捜査の枠内でメンドンサ判事を告発した。
この応酬を受け、エジソン・ファキン長官は、フェイクニュース捜査の報告官をモラエス判事から外す決定を下した。
<23日にメンドンサ判事の調査開始を審理>
さらに、23日にはメンドンサ判事に対する正式な調査開始の是非を審理する別の本会議が予定されている。
ただしファキン長官は、メンドンサ判事に関する手続きは現時点では「証拠収集の段階にあり、現時点では本会議に付すための要件を満たしていない」と説明している。
(記事提供/Agência Brasil、構成/麻生雅人)




