遠くて近い、日本とブラジル
2013年 08月 7日日本から飛行機で約30時間。地球の反対側に位置しながら、ブラジルへの日本文化の浸透には驚かされます。
1908年に最初の日本人移民がブラジルの地に到着して以来、日本人は勤勉で団結を旨とする気質を生かし、各分野で多大な貢献をしてきました。農作に不向きと言われてきた土壌さえ、知恵と誠実な努力で耕作を可能にし、ブラジルに存在しなかった大根・白菜・長ネギ・ゴボウも今ではスーパーで気軽に買うことができます。
日本人ブラジル移住100周年を迎えた2008年は、日本ブラジル交流年と定められ、ブラジル・日本両国でさまざまな催しが行われました。日系人がほとんどいないブラジルの地方都市ですら記念式典が行われ、ブラジル人の親日家ぶりが伺えます。寿司をはじめ日本食は絶大な人気を誇り、またマンガやアニメもポルトガル語に翻訳され、若者たちに深く浸透しています。
(写真・文/加藤塁)
foto:日本人ブラジル移住100周年の記念碑(ペルナンブッコ州)