アパートの一室から、城、サッカー・トレーニングセンターまで。部屋貸し物件紹介サイト「Airbnb」がブラジルで話題に
2014年 05月 11日TVグローボが4月14日、世界中の“部屋貸し”宿泊施設の検索や予約ができるサイト「Airbnb」を紹介した。
「Airbnb」は、2008年8月にアメリカ合衆国の本社・カリフォルニア州サンフランシスコで創業したAirbnbが運営する“部屋貸し”宿泊施設の検索、予約ができるサイト。
空いている部屋を宿泊施設として貸したい貸主(ホスト)と、部屋を借りたい借主(ゲスト)とをマッチングさせる場で、同社はコミュニティー・マーケットプレイスと呼んでいる。送金の方法は、銀行振込(ダイレクトデポジット)、PayPal、小切手など。
同社は大手保険業ロイズ・オブ・ロンドンと提携、ホストは無料で最大80,000,000円までの補償が受けられるシステムとなっているという。ワールドカップやオリンピックなど世界中から観光客が集まるイベントを控えて宿泊施設不足が懸念されていたブラジルだが、安心して部屋を貸せるシステムとして同サイトが広まれば、部屋貸しを行うホストが増加するかもしれない。
「Airbnb」では現在、世界192ヶ国34,000以上の街が登録されており、物件も、アパートから城まで様々だ。一軒家では洗濯機が使えるところもある。
検索は都市ごとに行えて、各物件は地図で場所も知ることができる。料金は1泊を基準に掲載されているが、中には週割、月割を設けているホストもいる。
ゲストは、まずは価格と部屋の写真から当たりをつけて部屋の詳細をみることができる。ホストの「返答率」、「返答時間」なども記されている。家主は職業などを明記している人もいる。
日本語版のサイト(https://www.airbnb.jp/)もすでにオープンしている。さっそく、ブラジルの宿泊状況をいくつか調べてみた。全て5月11日(日)現在。
まずはワールドカップブラジル大会で日本戦が行われる都市。
レシフェ(ヘシーフィ)は717件がヒット。最安値は個室(2段ベッド)で2127円。
クイアバは413件がヒット。1泊あたり7000円代の個室から10000円台のシェアルーム、50000円代の1軒家まるまる貸しなどがあった。また、一泊7000円代でサッカー・トレーニングセンターなんて物件もあった。
ナタール(ナタウ)は486件がヒット。3000円台の個室から。
さすがに試合開催時期は「予約できません」と表示される場合がほとんどだが、マメに調べれば空きがみつかるかもしれない。また、年末年始のサンパウロ市内でも1万円以内で宿泊可能な部屋があった。
(写真・文/麻生雅人)
写真は「Airbnb」のサイト日本語版。https://www.airbnb.jp/