2014年W杯の日本代表、ベテラン大久保選手も代表入り
2014年 05月 12日日本サッカー協会は、東京都内のホテルで記者会見し、アルベルト・ザッケローニ監督らが出席してブラジルW杯の日本代表メンバー23選手を発表した。
7日(水)にはブラジル代表がほぼノーサプライズで決まったばかりだが、12日(月)、日本代表チームも順当に本田、香川らが選ばれ、ベテランの域に達した大久保が落選という下馬評から逆転で選出されることになった。
ただ、ザッケローニ監督は「これまで何故(大久保選手を)呼ばなかったのかを説明したほうがいい。選ばなかった理由は、彼は既に経験があり、嗅覚のある素晴らしい選手だからで、彼以外の若手選手を成長させることに取り組んできた結果だ。これについては、これまでも皆さんに説明してきた経緯がある」とサプライズの背景を語った。
とはいえ、大久保選手は「BRAZILワールドカップ 総力ガイドブック」(廣済堂出版)のアンケート調査でも、最もサプライズの可能性の高い選手としながらも候補選手に選ばれていた。同アンケートでは「昨年のJリーグ得点王」、「今季も含めて得点力はJリーグで証明済み」、「世界経験がある」などの理由が挙げられていた。日本のサッカーファンからみれば順当な選出だったのかもしれない。
ザッケローニ監督は「代表選出のために、アジアカップ、コンフェデ杯など共に戦いながら選びました。個人的にも、この4年で232試合の視察を重ねてきました。選考基準としては才能を考えています。選ばれた選手は、2つ以上のポジションをプレーできる、チームの和を大切にする、なるべく多くの攻撃的な選手を選ぶ、という点から決断をしています。日本のサッカーを戦うためにはこのメンバーが正しいと信じています」と自分の責任を重く感じながら語った。
脱落サプライズのナンバーワン候補だった、負傷の回復具合が心配される、MF長谷部誠(30)=ニュルンベルクは代表に残った。
日本代表の今後の予定は、国内で5月27日にキプロス(埼玉スタジアム)との試合後、米国で事前合宿を行い、6月14日のコートジボワールとのW杯初戦のだいたい1週間前にブラジル入りする予定とのこと。
(文/加藤元庸、)
写真は2010年ワールドカップ南アフリカ大会、