ブラジルにもあった、マクドナルドの裏メニュー。あの国民食が注文すれば食べられる!
2014年 05月 17日最近日本でも、マクドナルドでオーダーすればピクルス、オニオン、ソースを倍にできることが判明して話題になったばかり。
ブラジルのマクドナルドにも、メニューには載っていないがオーダーすれば食べられる“裏メニュー”があった。5月13日(火)にブルームバーグが公表したとして、「G1」「エスタダォン」「ヴェージャ」「エザミ」「ガゼッタ」などブラジルの様々なメディアがこぞって話題にしている。
ブラジル伝統料理のひとつに、Feijão フェイジョン(豆)の煮込み料理「フェイジョン(※料理名もフェイジョン)」がある。
フェイジョンを肉のいろいろな部位やリングイッサ(ブラジル流ソーセージ)などと一緒に煮込んだ「フェイジョアーダ」は日本でもお馴染みだが、豆を煮たシンプルな「フェイジョン」は、より日常的なメニューだ。これにごはんを添えて食べる「フェイジョン&ごはん」(「アホース・イ・フェイジョン」または「フェイジョン・コン・アホース」などと呼ばれる)は、焼いた肉などのおかずが添えて食べられることが多く、ブラジルの定番料理のひとつといえるだろう。
この「フェイジョン&ごはん」が2010年より、ブラジルのマクドナルドのいくつかの店舗で、注文すれば食べられる形で販売されていたという。公表したのはブラジル及びラテンアメリカにおける同社チェーン主任のArcos Dorados アルコス・ドラードス氏。
元々は従業員のための食事で、ハンバーガーやフライドポテトを拒否した従業員が訴えを起こし、彼らのために出されていた料理だったという。それをマクドナルドでは、客のオーダーがあれば、816店舗で提供することにしたという。「フェイジョン&ごはん」は、サラダ、肉類(牛肉か鶏肉、魚)、ドリンクが付いて、23ヘアイス (約920円) で提供しているとのこと。
マクドナルドはこれまでにも、エジプトのマックコフタ、日本のえびフィレオ、インドのマックベジーのように、現地の国民の好みに合わせたメニューを開発してきた。フェイジョン&ごはんも、ブラジル消費者向け戦略のひとつだといえる。
ブラジル人にとってフェイジョン&ごはんがマクドナルドで出てくるのは、日本人にとっておにぎり&味噌汁が同店で出てくるような感覚かもしれない。実際にマクドナルドで出てきたら驚きだ。
ワールドカップ限定日替わりバーガーとともに、ブラジルに行ったらぜひ頼んでみたいメニューだ。
(文/柳田あや、写真/Bloomberg via Getty Images)