
「過去25年間で最悪」とされる不況、失政と汚職が相次ぐジルマ(ジウマ)・ルセフ大統領の退陣を求めるデモが全土で頻発するという政治、経済の大混乱の中、南米初のオリンピック(五輪)とパラリンピックが始まろうとしている。
競技施設に関しては、大きな問題はなさそうだ。2016年前半の時点で、主な競技施設はほぼ完成。仮に開幕直前に手直しが必要となっても、2014年ワールドカップ(W杯)のときと同様、「ジェイチーニョ・ブラジレイロ」(ブラジル人ならではの創造性と機転で問題を解決すること)で切り抜けるのではないか。
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アンゴラを訪れたブラジル人が「アンゴラは近い」と言っていた。そうであろうか。アフリカと南米が近いはずはない、そう思うのが自然であろう。
以前、総領事としてブラジルのベレンに赴任する際、長いジャーナリスト経験を有する和田昌親氏から著書「逆さまの地球儀」を頂いた。見方を変えてみる重要性を説いたものである。
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ブラジル現地紙「オ・グローボ」が4月19日づけで報じたところによると、アサヒ飲料グループ(以下「アサヒ」)による、ABインベブグループ(以下「ABインベブ」)の子会社となる予定の2社に関する買収について合意が成立したという。
買収の対象となるのは現在SABミラー傘下のペローニ(イタリア)とグロールシュ(オランダ)。SABミラーはABインベブの傘下に入ることですでに合意が成立している。
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今、ブラジルで、政治の混乱と同時にホットなニュースは、治安問題でもなく、ジカウィルスでもデング熱でもなく、A型インフルエンザである。
4月12日づけのブラジル各紙によると、死者はブラジル全土で102人に増加。サンパウロ州保健局の発表では、同州だけで70人を超えたようだ。
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アメリカ合衆国の「タイム」誌が毎年発表する「世界で最も影響力のある100人」の2016年版に、現在、ペトロブラスをめぐる贈収賄・資金洗浄事件の捜査を担当するパラナ州連邦地裁のセルジオ・モーロ判事が選ばれたと、現地メディア「G1」が報じた(4月21日づけ)。
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グローボ系ニュースサイト「G1」が4月21日づけで伝えたところによると、リオ・デ・ジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港(通称「ガレオン」)の新しいターミナルで、4月23日から新たに4航空会社が発着を開始するという。
空港運営会社「リオ・ガレオン」によると、オリンピックに向けての第1ターミナルからの移転は、3月末から順次はじまっており、8月のオリンピック開始までに、対象となっているすべての航空会社のターミナル移転を完了させる予定とのことだ。
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政治の混乱で、国民生活の先行きが少し見えにくくなっているブラジルだが、2016年第1四半期の経済状況を示すデータが出始めた。
グローボ系ニュースサイト「G1」等現地メディアが4月15日づけで伝えたところによると、景気後退の中で売り上げを伸ばした大手小売りチェーンがあったという。
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不況・政局不安の中であっても、楽しむことへの貪欲さを失わないのがブラジル人。いいもの・おいしいものを食べたい、という気持ちは、生産者を取り巻く環境も徐々に変えつつあるようだ。
TVグローボの番組「グローボ・ヘポルテル(レポーター)」が4月15日づけで伝えたところによると、2014年から現在(2016年4月)までの2年間で、オーガニック食材の生産者が約2倍に増えたという。
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