【ブラジル】先住民保護区で、牧夫が待ち伏せ銃撃を受け死亡

2025年 12月 17日
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12月16日、パラー州サンフェリス・ド・シングー。アピテレワ先住民領における不法占拠排除作戦の一環で行われている違法飼育牛の搬送作業(写真/Bruno Peres/Agência Brasil)

12月15日(月)、パラー州南東部サンフェリス・ド・シングーのアピテレワ先住民領で、ブラジル環境再生庁(Ibama)に雇われて違法飼育牛の撤去作業を行っていた牧夫が銃撃を受けて死亡した。現地メディア「G1」、「アジェンシア・ブラジル」などが伝えている。

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サンパウロ大停電、飲食・宿泊業に深刻な損失

2025年 12月 15日
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サンパウロ州ホテル・レストラン・バー連盟(Fhoresp)は停電の影響を受けた店舗が5,000に上ると試算(写真/Rovena Rosa/Agência Brasil)

サンパウロ州ホテル・レストラン・バー連盟(Fhoresp)の推計によると、サンパウロで発生した大停電により、飲食・宿泊業界の損失は最大で1億レアルに達する見込みだ。

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生体牛の輸出をめぐり、NGOが劣悪な取り扱いと環境リスクを指摘

2025年 12月 12日
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 生体動物の海上輸出廃止の動きは世界的な潮流に(写真/Arquivo/Agência Brasil)

三週間前、貨物船「スピリドンII」が数か月にわたり漂流した末、リビアで約3,000頭の牛の陸揚げを許可された。当初の目的地はトルコだったが、衛生管理上の不備や家畜の識別に関する問題を理由に受け入れを拒否されていた。船内では、甲板に積み上げられた死骸、糞尿の悪臭、水や飼料の不足が報告されている。

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COP30閉幕。成果とレガシーとは

2025年 11月 24日
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COP30が開催された、アマゾン川河口の町パラー州ベレン市。グアジャラ湾から望むベレン大聖堂とプレゼピオ要塞(写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)

第30回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP30)は11月22日(土)、ブラジル議長団が適応策の議題における進展、国際的な新たな気候実施ツール、そして化石燃料依存からの脱却に向けた議論の道筋を示して閉幕した。

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「民衆サミット」、偽りの解決策を拒否し資本主義モデルを批判

2025年 11月 17日
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11月16日、パラー州ベレン市。民衆サミット閉会式で声明文書を受け取るCOP30議長のアンドレ・コへア・ド・ラーゴ大使(写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)

「民衆サミット(Cúpula dos Povos)」は11月16日(日)、パラー連邦大学(ベレン市)で閉幕し、気候問題に対する「偽りの解決策」に反対するとともに、世界の権威に対し、正義・主権・市民参加を保障する形での生産様式の転換を訴えた。

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COP30開催中のベレン市で、森の民が森林保護を訴え行進

2025年 11月 17日
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森林資源採取民のリーダーたちと支援者が、ゴム採取民が使うランプを頭に載せて「森の民によるポロンガの行進」に参加した。この行進はCOP30の並行イベントとして行われた(写真/Bruno Peres/Agência Brasil)

「森の死は私たちの命の終わり」というスローガンを掲げ、ブラジル各地の異なるバイオームから集まった、森林資源を採取して生活する人々のリーダーたち数百人が、11月13日(木)午後、ベレン市内を行進した。

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COP30の意思決定の場に先住民の声を──。活動家シャイ・スルイー氏が訴える

2025年 11月 16日
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抗議デモに参加する活動家シャイ・スルイー氏(写真/ Rafael Cardoso/Agência Brasil)

国際的なフォーラムでの積極的な発言で知られる先住民活動家シャイ・スルイー氏は、第30回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP30)の公式な意思決定の場における先住民族の参加と発言権の拡充を求めた。

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COP30、気候会議で伝統的諸民族の参加は過去最大

2025年 11月 16日
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11月11日、パラー州ベレン市。COP先住民村開幕式で登壇したソニア・グアジャジャーラ先住民相と先住民指導者ハオニ氏(写真/Bruno Peres/Agência Brasil)

前例のない連携のもと、ブラジル先住民運動は連邦政府の支援を受けて、第30回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP30)の公式会場での活動の場に約400人の指導者を参加させることを実現した。

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