“ジウマ大統領弾劾”への抗議デモ、民主主義の尊守を訴える

2016年 03月 23日
民主主義を守るデモ 

3月18日(金)、大勢の人々がリオデジャネイロの中心地にあるプラッサ・キンジを埋め尽くした。

抗議集会はこの日の日暮れごろからはじまり、舞台では多くのアーティストたちが”民主主義の集い”に参加した。

リオデジャネイロの軍警察は参加人数の集計を発表しなかったが、広場は、ボイタターなど地元のカーニバルのブロコの集まりと同じくらい人々で満員だった。

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舞台俳優の政治的発言にブーイング。「軍事強権政治はごめんだ!」

2016年 03月 21日
軍事政権反対デモ

ブラジル現地紙「オ・エスタード・ヂ・サン・パウロ」(以下「エスタード紙」)電子版「エスタダゥン」が3月20日づけで伝えたところによると、ブラジル音楽界の重鎮、シコ・ブアルキの楽曲を用いたミュージカルが舞台俳優による政治的発言がきっかけで中断されることになったという。

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ブラジルの富裕層の74%が、ジウマ大統領は「辞任すべき」

2016年 03月 20日
ジウマ弾劾デモ

グローボ系ニュースサイト「G1」、「フォーリャ・ヂ・サンパウロ」紙など現地メディアが報じたところによると、現政権に対する世論調査で、調査対象者の68%が現政権の弾劾に賛成、と回答したという。

調査はブラジル大手調査会社ダータフォーリャ社が3月17日~18日に行ったもので、同社は19日に結果を発表した。

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ブラジル、サンパウロの大統領弾劾デモ、参加団体の主張

2016年 03月 14日
ジウマ弾劾デモ

3月13日(日)の午後、かなり大勢の人々とサウンドシステム車両、少なくとも6つの異なる団体が、ジウマ・フセフィ(ルセフ)大統領の退陣を叫んでパウリスタ大通りを占拠した。

デモの参加者は午前10時ごろからパウリスタ大通りに集まりはじめていた。代表的な団体のひとつ「路上へ出よう(ヴェン・プラ・フア)」は15時ごろから活動をはじめ、国歌を奏で、風船を掲げた。

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事情聴取を受けたルーラ元大統領、警察や裁判所に抗議

2016年 03月 5日
ルーラ元大統領

3月4日(金)、連邦警察での証言を行った後、ルイス・イナーシオ・ルーラ・ダ・シウバ元大統領は、サンパウロ市労働者党(PT)本部で声明を発表した。

会見の中で元大統領は、裁判所やメディアの対応を批判した。「UOL」、「ヴァロール」など現地メディアが同日づけで伝えている。

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政治、経済、治安が最悪の中で始まった、ブラジルのオリパラ・イヤー

2016年 01月 13日
コパカバーナ 花火大会

今から9年前の2007年、巨大深海海底油田がリオの沖合で発見され、ルーラ前大統領が「神はブラジル人だった」と得意満面で語っていた。

その2年後、ブラジル経済は絶好調だった。そのピークが2016年オリンピック・パラリンピック開催地決定の瞬間で、ルーラ氏は「今日は神に捧げる日だ」と号泣した。

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ブラジルの国家輸出振興計画(PNE)とは

2016年 01月 6日
パラナグア港

輸出は、製造会社が自社製品の販売を現地市場にのみ依存するのではなく、市場の多様化を図ることを可能にする。

企業が専ら自国市場での販売に固執する場合、その国の経済情勢の虜となってしまう。その市場において業績に影響を及ぼす何らかの悪要因が発生した場合、企業は少なくとも短期間では対応することができず、大きな損失を被る危険性に晒される。

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最後までドタバタ。2015年のブラジルの政治と経済

2015年 12月 27日
レヴィ財務相更迭

ついにというか、早くもというか、就任わずか1年で、師走の最後にレヴィ財務大臣が退任した。

レヴィ氏を財務大臣に任命した狙いは財政収支の建て直しだったが、提案がことごとく内閣のメンバーおよび議員たちの反対にあって実現できなかった。彼の就任時にはこれらを実行できなければ(ブラジル経済は)大変なことになると言われていたが、ほとんどその通りとなっってしまった。

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