ブラジルの選挙におけるメディアの存在

2014年 10月 15日
汚職はもうたくさんのメッセージ

10月5日にブラジル大統領選挙の第1回投票が行われ、過半数を超えた候補者がいなかったため、26日に上位2者による決選投票で決せられることとなった。

02年の大統領選挙から毎回決戦投票となっているため、これは想定の範囲内であったが、これまでの与党と最大野党の戦いではなく、一時は第3の候補であるシルバ(マリーナ・シウヴァ)候補が残るのではないかという期待もあったが、終盤のネガティブキャンペーンであえなく失速し、得票率21.3%で前回と同じ3位に終わった。

続きを読む

ブラジル、エボラの疑いのあった患者は陰性でも、引き続き対策の徹底を確認

2014年 10月 15日
リオで行われたエボラ発見シミュレーション

患者に対する2度のテストが行われ、ブラジルでの今回のエボラウィルスの存在は否定された中、厚生省のアロトゥール・キオーロ大臣は、観光、運輸、防衛の各関係機関と連携をとりながら対策をこれからもとり続け、可能な限り詳細なこの病気に関する情報を広報していくと語った。

続きを読む

ブラジル大統領選、決選投票では3位マリーナ・シウヴァ氏が2位アエシオ・ネヴィス候補支援を宣言。現職ジウマ氏に逆風

2014年 10月 14日
アエシオ候補を表明するマリーナ・シウヴァ

(10月)12日、マリーナ・シウヴァ氏(ブラジル社会党・PSB)は26日の大統領選の決選投票でアエシオ・ネーヴェス(ネヴィス)氏(民主社会党・PSDB)を支持することを発表した。

その前日の11日にはPSBの前大統領候補の故エドゥアルド・カンポス氏の一家もアエシオ氏支持を表明し、再選を目指すジウマ大統領(労働者党・PT)には逆風の吹く状況となった。12、13日付伯字紙が報じている。

続きを読む

ボリビア大統領選、現職のエヴォ・モラレス氏3選。ブラジルとの関係わだかまりなく

2014年 10月 14日
ボリビア、ラミレス大統領

ボリビアの大統領選挙が(10月)12日に行われ、現職のエヴォ・モラレス大統領(社会主義運動・MAS)が公式発表を待たずに3選を宣言したと13日付伯字紙が報じた。

投票後の出口調査で60%超の支持を集めたエヴォ氏は、21%の支持に止まったサムエル・ドリア・メディナ候補に大差をつけての勝利が確実となった12日夜、ラパスにある大統領官邸で勝利宣言を行った。

続きを読む

ブラジル、街に選挙後のゴミが散乱

2014年 10月 14日
選挙ごみ

28万人という、連邦直轄区の中で最大数の有権者が暮らすセイランジア地区の住民たちが、投票所付近などに、候補者の支持者たちが置き去りにしたゴミに苦情を申し立てている。

ブラジリアから30km離れたところにあるこの街では選挙キャンペーンの広報カードがばらまかれたままになっている(10月5日時点)。

続きを読む

左翼政党が次々に保守派応援? 大統領選に見る伯国政界構造の複雑さ

2014年 10月 11日
アエシオ・ネヴィス候補

現在、(10月)26日に行われる大統領選挙の決選投票に向け、与党・労働者党(PT)のジウマ大統領と、対抗馬のアエシオ・ネーヴェス氏(民主社会党・PSDB)が争っている。

現状では「政治改革」を目指すアエシオ氏の勢いが目立っているが、そこでは他の国の人から見れば不思議なねじれ現象が起きている。

続きを読む

大統領選決選投票、ジウマ氏とアエシオ氏、最初の世論調査は引き分け

2014年 10月 11日
決戦投票に臨むジウマ大統領

イボッピ、ダッタフォーリャの大統領選決選投票に関する世論調査の結果が(10月)9日に発表された。

一次投票で2位だったアエシオ・ネーヴェス氏(民主社会党・PSDB)が現職のジウマ大統領(労働者党・PT)を若干上回ったが、誤差の範囲内のため、実質上の「引き分け」となり、行方は混沌としたものとなりつつある。10日付伯字紙が報じている。

続きを読む

ペトロブラス贈収賄事件、お金は2010年選挙の資金源に

2014年 10月 9日
ペトロブラス ガソリンスタンド

全国的な大型資金洗浄事件を摘発したラヴァ・ジャット作戦で逮捕された元ペトロブラス供給部長のパウロ・コスタ容疑者が(10月)8日、パラナ州連邦地裁で裁判での罪状軽減を引き換えとした供述を行なった。

同氏は現連邦政府連立与党のうち、労働者党(PT)と民主運動党(PMDB)、進歩党(PP)の3党に対し贈賄工作を行なったことと、その資金が2010年の統一選にも使われたことを認めた。9日付伯字紙が報じている。

続きを読む