
14年はブラジルにとって非常に歴史的な年であり、今後のブラジル経済を占う上でも重要な年になると思われる。同時に、可変要素が多くなかなか予測が難しい年でもある。
14年前期のブラジル経済を左右するビッグイベントは間違いなくワールドカップであり、下期は大統領選挙である。本来であれば、景気上昇につながるはずの2つのビッグイベントに暗雲が垂れ込めている。特に、ワールドカップにおいては日本では建設遅れが懸念されているが、実はその裏に潜む政治的、経済的要素が問題を複雑にしており、さらにはワールドカップを乗り切れるかどうかが大統領選挙にも大きな影響を与える。
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6月12日から始まるサッカーのワールドカップの入場券を手に入れたから、アレーナに近いアパートか民家を借りたいという人は、1日で1月分の家賃を請求される例もありうる。
サンパウロ市に住むアメリカ人のエリザベス・ヘロンスウィートさん(27)は、米国から来る家族と共にリオ・グランデ・ド・スル州ポルト・アレグレ(アレグリ)での試合を観るため、アレーナ・ベイラ・リオから1キロのところにある3寝室のアパートを5日間、7千レアルで借りた。
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ブラジル、リオデジャネイロでは、ここ数年間で洪水や火事のため、多くの家族がファヴェーラ(スラム地区)から移動した。リオデジャネイロやサンパウロなどの都市部では、スラム地区に住んでいた住人達の再配置計画が進められてきた。
しかしこの計画は、各大都市の生活改善、安全な街の再構築が目的で、それは2014年のワールドカップや2年後の夏季オリンピックを開催する前に、”醜いもの”を一掃しようという意味がったのではないかと、The Center for American Progress Action Fundが運営するブログ「thinkprogress」(2月28日)が記している。
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今回はソチオリンピックを通して思ったことについて。
ソチは雪不足に悩まされ、連日ポカポカとして陽気が続いていた。2月12日のオリンピックパークは最高気温17度を記録して、南国の選手にも恵まれた(?)環境に見えた。しかし、ブラジルにメダルはもたらされなかった。
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前回ご紹介した、(大西洋に面した州では)ブラジル最北端の州アマパー州に続き、これもまた日本人の方には(いや恐らくブラジル人の方にさえ・・)馴染みの薄いであろう、アクレ州(アクリ州)をご紹介したいと思います。
アクレ州は、ペルーとボリビアに国境を接するブラジル最西部の州で、人口73万人、面積15.2万km2と非常に人口密度の低い地域。古くからボリビアとの間で所有権をめぐる対立があったそうで、1903年に調印された取り決めによってブラジルはこの地を購入し、ボリビア製品を大西洋側に運搬するための鉄道の建設を約束したそうです。
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ブラジルの富裕層が国外で資産を増やしていると、2月19日付け「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」(電子版)が伝えている(「Wealthy Brazilians Buy Dollar Assets as Fed’s Taper Weakens Real」)。
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2月20日(木)夜、リオデジャネイロで、公共の乗り物の料金の値上げに対する抗議デモが行われた。同日付け「UOL」(電子版)などが伝えた。
集会はリオ旧市街地のピオ・シス広場からはじまりカンデラリア教会を経てキンジ広場方面へと、3月1日大通りを車と逆方向に進んだため、道路交通状況に乱れが起きたという。
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FIFAワールドカップ・ブラジル大会では、開催12都市がそれぞれ、音楽関連のショウやスクリーンモニターを使ったイベント「ファン・フェスト」を開催しなければならいことになっている。
FIFAのマーケティング・ディレクター、ティエリ・ワイルによると、開催都市の中で唯一、ペルナンブッコ州のヘシーフィだけが「ファン・フェスト」を開催しないかもしれないと通告してきたという。2月20日(木)付け「フォーリャ」(電子版)が伝えた。
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