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巨大な白ゾウがデモ。ワールドカップ大会期間の警備の在り方も争点に

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3月12日(水)、ブラジルの首都ブラジリアで大きな白いゾウがデモ行進を行ったと同日付け「G1」(電子版)が伝えている。

こちらは連邦警察によるデモ行進。ブラジルの各州から連邦警察官約500名が集まり、昇給と、職務の在り方の見直しを要求した。

今回のデモは、3月11日(火)に大統領府総務局のジウベルト・カルヴァーリョ長官と連邦警察の代表とのミーティングの翌日に行われたという。

「話し合いをしたこと自体は評価しますが、実際になにひとつ具体案は示されませんした」(フラヴィオ組合長)

ミーティングを受けて同日から72時間、連邦警察はストライキに入っており、連邦警察労働組合による70%の警官がストに参加したとのこと。ただしストでは、内勤の警官やパスポートの発給など市民生活に支障をきたす可能性がある職務は続行されていたとのこと。

12日のデモは市の中心街から午後4時にはじまり、デモ行進は5つの大きな白い風船のゾウと共に、ヘンリー・マンシーニの「子象の行進」(アメリカ合衆国の映画「ハタリ!」主題歌)に合わせてはじまったという。

「連邦警察官の給料はこの7年、昇給がなく見直されていません。また、職務の範囲、線引きが曖昧な部分も明確にして欲しい」とフラヴィオ・ヴェルネッキ連邦警察労働組合長は語った。

企画・予算・運営省はこの2年、連邦警察側から要求があった15,8%給料ベースアップの要求を退けており、政府との話し合いが行われていない公務員の昇給はなかったという。同省は、要求にこたえる予算はないものの、話し合いには応じるという。

とことろで、今回のデモで、給料と並んで争点となっているのが、警察内部での、警官の職務の形態について。

フラヴィオ組合長によると、現在警察では、どんな立場の、どんな階級の、どんなキャリアの持ち主が、どの職務につき、どう行うかが、明確に規定されていないことでの混乱があるという。

「上司が命令するからとりあえず命令にしたがっていますが、自分の職務の範囲が明確でないため、そもそも自分が何をすべきなのか本人たちが自覚できないのです」(フラヴィオ組合長)

全国連邦警察連盟のジョネス・レアウ会長は、連邦警察では、毎年250人の警官が辞職しており、その原因は職務にやりがいが持てないためだという。

また、フラヴィオ組合長は、このままではワールドカップ期間の警備が心配だと語る。

「キャリアによって、警官の職務内容を考慮して欲しいのです。ワールドカップ期間中に、大きな国際大会での警備経験のない警官が現場に配備されることは、私は反対です」(フラヴィオ組合長)

そしてジョネス会長は、現場で働く警官の話に耳を傾けない限り、今、街で実際に何が起こっているのかを正確に把握することはできないため、何が起きているか把握できていないことが問題だとも、指摘する。

「私たちは、国境と空港に関して、まだ警備が手薄で、警備担当者の数は足りていないと考えています。中には警備警官が一人もいない空港があります」(ジョネス・レアウ会長)

次回のデモは3月18日(火)にプラナウト宮の前で行われる予定。

(文/麻生雅人、写真/Pozzebom/Agência Brasil)
ゾウには「警察の言い分は却下されている。96%のことがスムーズに機能していない」と書かれている

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