手巻き寿司のファストフード、Temakeria(テマケリーア)と進化するテマキ

2013年 08月 11日

koni store

手巻き寿司のファストフード、“テマキ”を出すお店。カウンターだけのお店から、レストランまで、さまざまな形態があります。テマケリーアの原型ともいえる手巻き寿司の専門店がはじめてブラジルに登場したのは2004年、サンパウロの「Temaki Express」と言われています。

その後、2006年12月にリオデジャネイロのレブロンに誕生した「Koni Store」(写真)がフランチャイズ方式で店舗を増やして注目され、09年ころに広くテマケリーアが話題になりました。

ランチはもとより、夜遊びのはらごしらえなどにと、若者を中心に人気を博していきました。

このテマケリーアを作ったのは非日系人のブラジル人とのこと。日系社会が身近にあってお寿司も生活に浸透しているブラジルならではの現象といえるのかもしれません。

コニカリカリスチル

テマケリーアの“テマキ”は、今では、本来の手巻き寿司のコンセプトから離れ、さらにインターナショナルな食べ物へと変貌しています。「Koni」では今月から、海苔の代わりに揚げた春巻きの皮にくるんだ“Koni Kari Kari Steel”をメニューに登場させました。大手チェーンのひとつ「Yoi!」では、タコスの生地の中に寿司ネタを入れたもの(“sushitacos” )、老舗のひとつ「Makis Place」でも、お米ではなくシリアルを入れたテマキが提供されています。

(写真/文・麻生雅人)