賃金見直さないとイワシ焼いちゃうぞ。ブラジルならでは。イワシのシュハスコでデモ! 

2014年 03月 15日

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2014年3月上旬、ブラジル各地でさまざまな業種や立場の人たちがデモやストライキを行った。

3月12日(水)にも、ブラジル各地で大掛かりなデモから小規模なものまで、目的も形式もさまざまなデモが行われている。

この日、財務省前では、イワシをシュハスコ(シュラスコ)スタイルで焼きまくるという抗議デモが行われた。こちらは同日、「エスタダォン」、「フォーリャ」、「エザミ」(すべて電子版)などが伝えた。

デモを主催したのはブラジルの2大中央労組のひとつ「組織の力」。この日、財務省では ギド・マンテイガ大臣と大企業経営者たちによる会議が行われていた。

当初、会議は前日の11日にサンパウロで行われる予定だったが、会場の主要人数の都合で、12日にブラジリアで行われることになったもの。これに合わせてデモも、当初は11日に開催される予定だったが、12日にブラジリアで行われた。政府と経営者の会議では所得税や社会保障に関わる協議などが行われていたとのこと。

労働者組合側は、税や社会保障に関する措置の続行を要求、政府の対応の遅れに抗議した。

そのデモのスタイルは、財務省前での、40キロのイワシと30個のパイナップルのシュハスコ。こういう形でデモを行った理由を金属労働連盟のカルロス・ラセルダ氏は「政府の上層部が建物の上でキャビアを食べている間、俺たちはここでイワシを食べるんだ」と語った。

(文/麻生雅人、写真/Marcello Casal Jr/Agência Brasil)