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“ほぼ女性だけの村”にインターネットアクセスが集中。回線が制限される!?

ノイヴァ・ド・コルデイロ

8月29日(金)、ミナスジェライス州にあるノイヴァ・ド・コルデイロ(子羊の花嫁)という村のコミュニティがフェイスブックに「通信省による衛星回線による市民への通信サービスシステム(GESAC)によるノイヴァ・ド・コルデイロのリンクが無効になった」と記した。

同村でこのサービスが利用できない場合、インターネットを利用するには12km離れた隣町までいかなければならないため、村は混乱しているという。

とくにデジタル時代にこの村で生まれた約50人の子どもたちは、インターネットが使用できない状態に困惑している様子だ。

今回のネット回線の無効化処置の背景には、8月27日(水)前後に英国のタブロイド新聞の電信版を中心とするサイト(「メール・オンライン」、「ミラー」、「メトロ」など)やYAHOO合衆国などが、こぞって同村を紹介したことが発端のようだ。

記事内容が極端に偏っていたことから、世界中から同村へアクセスが集中した模様だ。英国メディアの中には、同村が農業を中心にした生活共同体であることすら記していないものもあったという。Mega Brasilも8月28日(木)に、テレビグローボのレポートとYAHOO合衆国の記事内容を引用した記事を掲載したが、YAHOO合衆国記事部分の人口割合の記述が正確でない可能性がでてきた。

改めて、ノイヴァ・ド・コルデイロ(子羊の花嫁)というコミュニティの歴史や、生活の様子をお伝えする。以下、2013年にGRTで放送されたドキュメンタリー映像「ノイヴァ・ド・コルデイロ」と、「マリクレール」(グローボ)ブラジル版が2009年に伝えたレポートを参考にした。

この歴史はどこにも記録されてはおらず、口承で伝え続けられてきたものだという。

すべての始まりは19世紀末にさかのぼる。

ホッサス・ノーヴァスという村で暮らしていたマリア・セニョリーニャ・ヂ・リマという女性が、フランス系のアルトゥール・ピエッヒと強制的に結婚させられたのがすべての始まりだった。

当時は結婚に関して女性には自由がなく、家族が決めた相手と結婚させられることが一般的だったが、マリアには想いを寄せている人がいた。マリアは、三か月後にはこの結婚生活が耐えられなくなり、家を飛び出し、ホッサス・ノーヴァスから離れた場所でシコ・フェルナンデスと暮らし始めた。

しかし、当時、マリアの行動は不義として避難の対象となり、カトリック教会はマリアとシコを破門。売春婦とまで呼ばれた彼女は、村の人たちと接触を断ち12人の子どもたちを育てた。

時代と共に、マリアの一族の孤立と非難はさらに強まり、その先4世代に渡ってまで非難や中傷を浴びせ続けられることとなったという。しかし、1940~50年代、より事態は悪化した。

1940~50年代、マリアが移り住んだ集落にアニージオ・ペレイラという福音主義の牧師がやってきて、当時43歳だったアニージオは、村の邸宅に住む、当時16歳だったデリーナ・フェルナンデス・ペレイラを妻にした。

アニージオは教会を作り、「ノイヴァ・ド・コルデイロ(子羊の花嫁)」と呼ぶ教会を作り、信者を集め始めた。この宗教は厳格この上ないものだった上にエヴァンジェリコ(福音主義)の新興宗教だったことから、カトリックの近隣集落からは、ますます差別されるようになり、外の世界との断絶はより明確になっていった。

この宗教は、毎日教会で礼拝するのはもちろん、断食期間まで決められ、音楽、アルコール、髪を切ること、避妊も認められないという厳しい教義だった。村では数年間、流行り病のように、この宗教を信心していたため、経済活動も停滞してしまった(次ページへつづく)。

(文/麻生雅人、写真/Terra de Minas/TV Globo)
インターネットで情報を集めるノイヴァ・ド・コルデイロの女性。「テーハ・ヂ・ミナス」は日本ではグローボインターナショナル(スカパー! ch514)で放送中。視聴問い合わせはスカパー!まで

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