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“ほぼ女性だけの村”にインターネットアクセスが集中。回線が制限される!?

ノイヴァ・ド・コルデイロ

電話は、村には公衆電話が1台あるのみだが、設置されたのは2009年のことだという。

しかしインターネットは2006年に導入されたという。導入された当初は、多くの人がこの村には必要ないと考えていたが、今ではなくてはならないものになっているようだ。

「私も、はじめはこの村にインターネットなんていらないと思っていましたが、今はハマっちゃって。畑から帰ってきたらすぐにコンピュータの前に座って、夜中までやっています。お風呂に入るのを忘れることもあります」(ジョルダニア・フェルナンデス・リマ)

外の情報がダイレクトに入るようになり、いろいろな面で村は変わりつつあるようだ。

村に女性のほとんどは学校は6歳くらいまでしか行っておらず、これまでは昔ながらの村での生活や価値観から脱することは難しかった。

村で作られる手芸品も、そもそもは彼女たちの生活に使うものとして作られていたが、近年では民芸品として売るためにも作られている。

現在では、女性用の下着やカーペットまでが、村に作られた工場で生産されている。はじめは、商品は隣村のベロ・ヴァーリに売りに行ったがまったく売れず、州都ベロオリゾンチで戸別販売からはじめて、販路を作った。

「現在私たちは、ベロオリゾンチの青空市(フェイラ)に参加して民芸品を売っています」(ヴァニア・フェルナンデス)

エリーダ(24)さんは、この村の生まれではなくモンチス・カルロスの出身。休日にノイヴァ・ド・コルデイロを訪ねて村で過ごしたことがきっかけで、2003年ころにこの村に移り住んできた。高校を卒業している彼女は畑仕事のほかに、さまざまな書類のチェックを行ったり、自分たちで使う石鹸を手作りするための知識を提供したりしている。

「高校を卒業したとき、コミュニティの発展に何か役に立つのではないかと思い移住してきました」(エリーダさん)

ケイラ・フェルナンデス・ペレイラさんもインターネットで新しい生活を得た一人。日中は皆と一緒に畑で働いているが、仲間とグループを作り、週末の出し物でレディ・ガガのものまねを行うようになった。ネットを通じて細部まで研究して再現、今ではコミュニティの外でも公演を行うようになったという。

「皆、助け合って暮らしているのでものがなければ嫌な顔ひとつしないで助けてくれますが、本当のことをいえばシャンプーくらい自分のものが欲しいと思っています」(ケイラさん)

「私たちは、いつか、男性も働きにでることなく、一緒にここで暮らせるような村にしたいと願っています」(ホザリーさん)

ノイヴァ・ド・コルデイロ(子羊の花嫁)のコミュニティは特殊な環境にありながらも、確実に新しい歴史を歩み始めている。つらい歴史の始まりの場所でもある、マリア・セニョリーニャ・ヂ・リマが暮らした家も、村の歴史を伝えるために保存して、将来はホテルとして運営することも検討されているという。

(文/麻生雅人、写真/Terra de Minas/TV Globo)
レディ・ガガに扮するケイラ・フェルナンデス・ペレイラさん。「テーハ・ヂ・ミナス」は日本ではグローボインターナショナル(スカパー! ch514)で放送中。視聴問い合わせはスカパー!まで

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