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ブラジルでは10月31日は、妖怪少年サッシ・ペレレの日

サッシの日

10月31日は、アメリカ合衆国などいくつかの国ではハロウィンの行事が行われる。ブラジルでも外来文化として知られており、ジア・ダス・ブルーシャス(魔女の日)とも呼ばれる。

しかしこの日、ブラジルでは、一部の人たちの間でジア・ジ・サッシ(「サッシ(・ペレレ)の日」)として、彼にオマージュが捧げられる。

サッシ・ペレレとは、ブラジルの民間伝承に登場する、ブラジルで最も親しまれているキャラクターのひとつだ。日本の妖怪のような存在で、水木しげる原作の漫画「悪魔くん」に登場するブラジル出身の魔法使い少年サシペレレのモデルにもなった。

リオデジャネイロ州政府が運営する教育サイト「コネクサォン・アルーノ」によると、サッシ・ペレレは、植民地時代(おそらく18世紀末と思われる)にブラジル南部の先住民族の間で生まれたと考えられているという。

その時代には、浅黒い肌をした先住民族の少年で、尻尾を持ち、森の中でいたずらを仕組んでくる存在として表わされていたそうだが、国の北部に移動するにつれ、この伝説とキャラクターにはアフリカ文化の影響を受けて変化していった。

サッシ・ペレレは、カポエィラの闘いで足を1本なくした、片足の黒人の男の子となった。加えて典型的なアフリカ文化であるパイプをくわえ、赤いふちなし帽子をかぶっているとされた。この姿が、今日にも伝わっているサッシ・ペレレだ。

「フォーリャ」(10月31日づけ)によると、ブラジル国内の文化の価値を大切にするため、合衆国から伝わったハロウィンと同日の10月31日をサッシの日にしようという動きが顕在化したのは2003年とのこと。この年、連邦法案2762号として提出されているという。

サンパウロ州では2004年に法令11669号で、同日をサッシの日に制定した。

パラナ州チバジ市市役所のサイトでエドムンド・メルセル・ジュニオール高等裁判所判事歴史博物館のネリー・アパレシード・アスンサォン館長が「この日は2005年に、サッシの日として政府によって制定されました」と語っている。

館長曰く「多くのブラジル人が、この日はブラジルには何の関係もないと話しています。ブラジルはもっと評価されるべき豊かな民話を持っているので、(ハロウィン)を脇に置くべきだということになったのです」。

このサッシの日、今のところまだブラジル中に浸透しているわけではなさそうだが、地域によっては熱心に取り組まれているところもある。サンパウロ州のサンルイス・ド・パライチンガ市ではサッシ祭りは2014年で12回目となる。サンタカタリーナ州フロリアノーポリス市では、市の中心街、サンフランシスコ教会前の広場でサッシの日の記念イベントが行われている。

(文/麻生雅人、写真/fbobraga)
サンパウロ市、サッシ・ペレレは路上グラフィッチでも描かれている

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