2015年、”世界で最も影響力のあるブラジル人”は?

2015年 04月 23日

ガブリエウ・メジーナ

アメリカ合衆国の「タイム」誌が毎年発表する「世界で最も影響力のある100人」の2015年版に、ブラジル人2名が記されたと、現地メディア「G1」報じた(4月16日づけ)。

2014年は100人の中にブラジル人は選ばれなかったとのことなので、今年は快挙といえそうだ。

2015年版「世界で最も影響力のある100人」に名前が載ったのは、ブラジルのプロサーファー、ガブリエウ・メジーナと、投資家ジョルジ・パウロ・レマン

この恒例となった「世界で最も影響力のある100人」は、ランキング形式ではなく、「Titans(タイタン)」、「Pioneers(パイオニア)」、「Artists(芸術家)」、「Leaders(指導者)」、「Icons(憧れの象徴)」の5部門に分類されて発表される。

ガブリエウ・メジーナは、2014年世界サーフィン選手権でブラジル人初のチャンピォンに輝いた21歳の若手プロサーファー。100人のうちの「憧れの象徴」部門に選ばれた。

彼についての短いプロフィールを書いた「タイム」誌スポーツライターのショーン·グレゴリーは、メジーナの世界選手権優勝が、サーフィンが成長を続ける重要なスポーツの一つであることを彼の母国ブラジルに示したことに言及。新しい世代へ刺激を与える人物だとも述べている。

ジョルジ・パウロ・レマンは、投資ファンド「3Gキャピタル」を経営。世界最大のビールメーカーの一つであるアンハイザー・ブッシュ・インベブやバーガーキングなどの企業に投資をする起業家で、ブラジルで最も裕福な人物だといわれている。「タイタンズ」部門にて、「今までウォール街で4~5人と出会ったが、最も知的な人物だ」と、米国投資家カール・アイカーンは説明している。

ちなみに、日本人からは、小説家の村上春樹氏と、「人生がときめく片づけの魔法」の著者で、片づけコンサルタントの近藤麻理恵氏が選ばれたという。

(文/柳田あや、写真/Edson Lopes Jr/A2AD)
写真は1月19日、サンパウロ州からスポーツ賞のメダルを授与されたガブリエウ・メジーナ(左)。右はジェラウド・アウキミン州知事