ブラジル国民が社会的に「信頼しているもの」とは!?

2015年 08月 9日

ブラジル社会民主党

ブラジルの調査統計の専門機関イボッピ・インテリジェンシアが、今年の7月16日~22日に142市町村の2002人を対象に行ったリサーチ「社会信頼指数」を発表した。

ブラジル社会の中で「信頼」されているものは何か、そしてその信頼度がどのくらいかを知る目安となる指数だ。果たしてブラジル人に最も「信頼」されているものとは? 少なくとも「政府」ではなさそうだけど…!?

現地メディア「エザミ」によれば、昨年から今日にかけて、ブラジル政界の威信は大きく低下したという。0ポイントが「全く信頼できない」、100ポイントが「完全に信頼している」という指標に基づくと、ジウマ大統領は、昨年の44ポイントから22ポイントに落ちてしまったという。

ランキングの中で行政機関は2009年には大きな信頼があったが、今回は「連邦議会」が下から2番目の17位で、「大統領」と同点の22ポイントという結果に。

また、議会と大統領とが同点になったのは、この7年間で初めてのことだという。「大統領」が「連邦議会」より信頼性が高いと、人々から見られなくなってしまったと記事は言及している。

一方で、もっとも信頼が高いとされた期間は、少なくともこの7年間は1位をキープしている機関が今回も大いなる信頼を得た。

それでは、ブラジル人がもっとも信頼する機関のランキングを見ていこう。それぞれのポイント数は、年齢、社会階級、地域、宗教別で見ることができる。

18位:「政党」・・・17ポイント

◆性別
男性 16ポイント
女性 18ポイント

◆年齢別
16 – 24歳 19ポイント
25 – 29歳 15ポイント
30 – 39歳 16ポイント
40 – 49歳 15ポイント
50歳以上 18ポイント

◆社会階級別
A/Bクラス 16ポイント
Cクラス 16ポイント
D/Eクラス 23ポイント

◆地域別
北/中西部 18ポイント
北東部 19ポイント
南東部 16ポイント
南部 14ポイント

◆宗教別
カトリック 17ポイント
福音派 17ポイント
その他 16ポイント

(次ページへつづく)

(文/柳田あや、写真/Orlando Brito)
写真は2015年7月5日、ブラジリアで行われたブラジル社会民主党(PSDB)の集会。アエシオ・ネーヴィス氏が同党党首に再選した。アエシオ・ネーヴィス氏は2014年の大統領選挙に出馬したが僅差で現職のジウマ氏に敗れた