パウリスタ大通りの毎日曜の車両通行止め、いよいよ実施へ。2度目の実証テスト行われる

2015年 08月 24日

パウリスタ大通り 日曜 歩行者天国

サンパウロ市の目抜き通りであるパウリスタ大通りは8月30日(日)から、かねてからフェルナンド・アダジ市長が提案していたように、すべての日曜日に車両の通行止めを行い、歩行者・自転車・スケートボード天国にすることができるという見解が公表された。現地メディア「G1」(24日づけ)が伝えた。

同市のジウマール・タット交通局長は24日(月)、交通への影響に関する専門的な意思決定はまだ発表しておらず、これは今週中に発表される予定だという。

「次の日曜と、その後のすべての日曜日、(通りを)閉鎖することができると考えます」(ジウマール・タット交通局長)

車両は朝9時から夕方17時まで両方向車線とも進入禁止となる。

23日(日)、同通りでは、日曜を完全に車両通行止めにすることが可能かどうかを検証する2度目のテストが、市役所によって行われた。1度目のテストは6月28日に常設の自転車専用道路が開通したときに行われた。サンパウロ市交通工学公社(CET)は現在、車両の影響に関するレポートを製作中とのこと。

公社によると閉鎖テストは問題なく行われ、病院などへも影響はなかったという。この地域の病院に緊急搬送することを必要とする自家用車があらわれた際は、車両は通路を利用するとができるという。タット交通局長によると、最終決定はフェルナンド・アダジ市長によって行われるが、すでに市長の秘書を通じて承認は得られているという。

また、サンパウロ市は日曜日に車両を通行止めにして道路を開放する計画は、パウリスタ大通りに限った話ではないとも表明した。

「町のために、週末に通りを歩行者や自転車などに開放して、公園のように使用できるレジャーエリアにするのは、パウリスタ大通りだけでなく、いくつかの道路で検討しています」(ジウマール・タット交通局長)

週末の開放が計画されている道路はアトランチカ大通り、ファリア・リマ大通り、チクアチラ大通り、ブラス・レミ大通り、スマレー大通り、パトリオットス通りなどで、市はサンパウロ市交通工学公社(CET)と共同で検証を行っているという。

(文/麻生雅人、写真/André Tambucci/Fotos Públicas)
写真は8月23日、車両の通行止めのテストが実際されたパウリスタ大通り