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サマルコ社の鉱山廃水ダム決壊事故、史上最悪規模に認定

サマルコ ダム 史上最悪

2015年11月に起きた、ブラジル、ミナスジェライス州マリアナ市のベント・ホドリゲス地区を壊滅させた、サマルコ社の鉱山廃水ダム決壊事故

これは、過去100年間の世界史上最悪規模の災害だと、1月15日づけ「エザミ」が報じた。

これまでの記録にある大規模なダム事故では、1982年にフィリピンで起きた汚泥2800万立方メートルの事故、および、1992年に同じくフィリピンで起きた汚泥3220万立方メートルの事故があるという。

今回のマリアナ市では、5000~6000万立方メートルもの汚泥が放出されたため、これら2つの最悪な事故を合計するほどの被害規模だったことがうかがえる。

これらのデータは、アメリカ合衆国の重量構造物に関連するリスクマネジメントコンサルティング会社「バウカーアソシエイツ研究所」が発表した。

世界最悪の称号の根拠となる数字は、排出量だけにとどまらない。汚泥の移動距離でも、記録が塗り替えられてしまった。

これまでに、鉱山から漏れ出た汚泥は600kmにまで拡散。1996年にボリビアで発生した300kmが最長だったので、その倍の距離となった。

さらには、​災害による補償にかかる費用も、1990年代以降の最高値である中国の1億米国ドルをゆうに超える、5.2億米国ドルにまで膨れ上がると、コンサルティング会社は推定する。

「正確な数字ではないものの、これらの3つの推定値と過去の災害を比べると、サマルコ社が起こした事故は、記録されている歴史の中で最悪であることは明白です」(バウカーアソシエイツのコーディネーター、リンゼイ・ニューランド・バウカー氏)

調査は、1915年から2015年までの269件のうち129件のダム関連事故と、10年間における年間での重大事故より算出された。

2015年までに世界各地で発生した「非常に深刻な」ダム関連事故は70件におよぶという。ここには、少なくともそれぞれ100万立方メートルの流出を引き起こした事故が分類されるという。

調査によると、1965年までの10年間、ダムでの土砂災害による流出は600万立方メートルを記録していたが、2015年までの10年間においては、少なくとも1億700万立方メートルにまで跳ね上がっており、ダム関連事故の被害は増加の傾向にあるという。

(文/柳田あや、写真/Rogério Alves/TV Senado)
写真は2015年11月19日、泥土に飲み込まれた被災地ベント・ホドリゲス

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