オリパラ開催地リオの「お冷」にご注意!?消費者センター、飲食店の水質調査に乗り出す

2016年 03月 13日

リオの飲料水

日本の飲食店で当たり前のように提供される、無料の水道水(タップウォーター)、通称「お冷(ひや)」。外国、特にブラジルのように暑い国で「お冷」が欲しい、と思った人は多いのではないだろうか。

ブラジルの飲食店の大部分では「お冷」制度はないが、リオ・デ・ジャネイロ(以下「リオ」)州では飲食店でフィルターで濾した飲料水を無料で提供することを義務付ける条例がある。ただしミネラルウォーターは別料金だ。

この条例自体は20年前の1995年に施行されているが、2015年7月に罰則等の運用細則が決まり、以降は実効性を伴うものとなったという。

条例では違反者に最低542レアル(約17,000円)の罰金が科されることになっている。また、各飲食店では無料の飲料水を提供している旨を掲示することが義務づけられた。

罰則規程の施行から8か月目を迎え、消費者保護センター(以下「PROCON」)がリオの飲食店で無料飲料水の調査に乗り出した。

TVグローボの報道番組「RJTV」が3月11日に伝えたところによると、調査はPROCONが選んだ市内の5箇所で行われた。これらの施設は、顧客から条例通りに無料飲料水が提供されていないという苦情が寄せられていた(次ページへつづく)。

(文/原田 侑、写真/Reprodução/RJTV/TV Globo)
写真は「RJTV」より、レストランのタップウォーター。TVグローボのニュース番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで