オリパラ開催地リオの「お冷」にご注意!?消費者センター、飲食店の水質調査に乗り出す

2016年 03月 13日

リオ タップウォーター

検査はリオ市ガヴェア地区にあるカトリック教皇大学(以下「PUC」)化学研究所で行われた。「G1」は調査対象の中で、3箇所から水にバクテリアが多く含まれていたという結果が出たと伝えている。

バクテリアが多く検出された施設はセントロ地区ラパのピッツァリア「グアナバラ」、レブロン地区のバール「シコ・イ・アライーヂ」、同地区の「ベウモンチ」の3箇所。

これらの飲食店の顧客は店から出される水を飲むのは怖い、という。

「(無料の水は)飲みません。水を飲むときはミネラルウォーターにします。ブラジルの水質は信用してません」(店の客、アレシャンドリ・コウチーニョさん)

このような調査結果が出たとはいえ、PUC化学研究所主任ジョゼー・マルクス・ゴドイ教授は、調査で検出されたバクテリアは健康被害をもたらすものではないという。同教授はまた、水質の悪化は水が店で提供されるまでのあらゆるプロセスで発生しうる、ともいう。

「給水設備が汚れているとか、コップをきちんと洗っていないとか、担当者がちゃんと手を洗っていないとか、そういう状況では十分に起こり得ることです。給水機の中が不潔だとか、様々なことが原因になりえます」(ゴドイ教授)

PROCONはセントロ地区ラパのバー「ボンヂ・スーコス」、コパカバーナ地区のレストラン「ブラジレイリーニョ」でも調査を行った(次ページへつづく)。

(文/原田 侑、写真/Reprodução/RJTV/TV Globo)
写真は「RJTV」より、飲食店でタップウォーターの検査をするPROCON。TVグローボのニュース番組はIPCTV(グローボ・インターナショナル)で放送中。視聴のお問い合わせは、080-3510-0676 日本語対応ダイヤルまで