“ジウマ大統領弾劾”への抗議デモ、民主主義の尊守を訴える

2016年 03月 23日

2016 ブラジル デモ 反軍事政権

音楽家のガブリエウ・ムザッキは、暴力的に権力が掌握されることを恐れていると語った。

「彼らが腕ずくで奪うことは許しません。自分を含めここに集まった多くの人々は、特定の政党、どちらか一方の側の都合のためにここに来たのではありません。民主主義を守るべきだと思って集まっているのです。私たちのためにあるはずの法律を、都合よく悪用する人たちの仕掛けにひっかかってつまづかないように気をつけなければなりません」(ガブリエウ・ムザッキ)

ガブリエウ・ムザッキは現政府に対して、農産業における持続可能な開発にあまり積極的にアプローチしていないという批判も口にした。

ブラジル石油地質学協会の会員シウヴィア・アンジョス氏は、ブラジルで現在起こっている政治的論争はプレサウ油田開発とダイレクトに関係していると語った。

「取りざたされるのはすべて汚職に関する問題ばかりですが、実際には経済的な問題、プレサウ油田の石油に関係しているのです。私たちは”アラブの春”の時代に生きています。彼らは、私たちの大切な遺産を(多国籍企業に)売り渡そうとしているのです」(シウヴィア・アンジョス氏)

「ジョゼー・セーハ議員の提案によってプレサル油田をめぐる規制の範囲が変わろうとしています。ジウマ大統領はそれを阻止することができますが、反対派の人々は、手放したいのです」(シウヴィア・アンジョス氏)

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(記事提供/Agência Brasil、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
3月18日(金)、リオデジャネイロ。ジウマ大統領弾劾に対する抗議集会で、民主主義の尊重を訴える人々