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リオ・オリンピック・パラリンピックを 目前にして…懸念と期待(1)

リオ 地下鉄 バーハ・ダ・チジュッカ

「過去25年間で最悪」とされる不況、失政と汚職が相次ぐジルマ(ジウマ)・ルセフ大統領の退陣を求めるデモが全土で頻発するという政治、経済の大混乱の中、南米初のオリンピック(五輪)とパラリンピックが始まろうとしている。

競技施設に関しては、大きな問題はなさそうだ。2016年前半の時点で、主な競技施設はほぼ完成。仮に開幕直前に手直しが必要となっても、2014年ワールドカップ(W杯)のときと同様、「ジェイチーニョ・ブラジレイロ」(ブラジル人ならではの創造性と機転で問題を解決すること)で切り抜けるのではないか。

ただし、公共交通機関の建設と整備に関しては不安が残る。

主要会場である西部バーラ(バーハまたはバッハ)地区への地下鉄延長工事と北部デオドロ地区とバーラ(バーハまたはバッハ)地区を結ぶBRT(バス高速輸送システム)建設工事は予定より大幅に遅れており、市民は「もちろん、出来上がるよ。ただし、リオ五輪が終わってからね」と皮肉る。

ヨット競技が行われるグアナラバラ湾、ボート、カヌー競技が行なわれるロドリゴ・デ・フレイタス(ホドリゴ・ジ・フレイタス)湖の浄化は、大会を招致した際の「汚染の 80%を除去する」という公約を果たせないことが確実視されている。

ただし、これらの問題が開幕までに解決されない場合でも、運営に支障が出るわけではない(選手、観客、メディア関係者が迷惑を蒙るわけだが)。

ジカ熱の流行も騒がれているが、五輪が行なわれる8月は冬で、蚊が繁殖する時期ではない。妊婦は不安を拭えないだろうが、この問題で大会が中止に追い込まれるとは考えにくい。

ただし、国内政治の混乱が五輪開幕までに治まるかどうかは、現時点では不明。デモが収束して大会が始まり、テロ対策(国外からテロリストが流入する懸念がある)さえ万全なら、一定の成功を収めるはずだ(第二回につづく)。

ブラジル特報 2016年5月

※「ブラジル特報」は日本ブラジル中央協会が発行している機関紙。隔月発行、年6回、会員に無料配布される。日本ブラジル中央協会への問い合わせは、E-mail info@nipo-brasil.org、TEL:03-3504-3866、FAX:03-3597-8008 まで。

(文/沢田啓明、記事提供/ブラジル特報(日本ブラジル中央協会)、写真/Henrique Freire/GERJ)
写真は4月11日、リオデジャネイロ市。イパネマとバーハ・ダ・チジュッカを結ぶ地下鉄4号線のトンネル掘削工事がようやく完了。同路線の開通は6月予定

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