伊勢丹新宿店「ブラジルウイーク」に日本初上陸カシャッサ登場

2016年 06月 4日

カシャッサ 伊勢丹

伊勢丹新宿店で開催中の「UM ABRAÇO! ブラジルウイーク ~フェイラ・コロリーダ~」では、ブラジル直から輸入カされたカシャッサ・アルテザナウが話題になっている。中には、イベント会期終了を待たずに早くも売り切れとなった品もある。

サトウキビから作られる蒸留酒カシャッサは、ブラジルの国民酒ともいえるお酒。ピンガという別名でも親しまれている。ライムや砂糖を混ぜて作られるカイピリーニャや、バチーダとよばれるカクテルのベースになるお酒としても有名だ。

このカシャッサというお酒は、大量生産されている工業製品と、昔ながらのアランビッキと呼ばれる蒸留器のある酒蔵で手作りの味わいを受け継いで丁寧に作られた製品とでは、味も品質も大きく異なる。

「UM ABRAÇO! ブラジルウイーク ~フェイラ・コロリーダ~」では、日本では飲むことのできる機会が少なく、かつ、ブラジル特有の文化ともいえるカシャッサ・アルテザナウを紹介している。

販売されているのは、リオデジャネイロ州ノヴァ・フリブルゴで1977年から質の高いカシャッサを作り続けている「ファゼンダ・ソレダージ」のカシャッサ。銅製のアランビッキ(蒸留器)で二度蒸留されて丁寧に作られていて、コニャックやモルトウィスキーといった洗練された蒸留酒に近い完成度が売り。創業以来、バストス・ヒベイロ兄弟の手によって品質重視で製造され続けている。

酒蔵があるノヴァ・フリブルゴは、もともとは1818年にスイスのヴリグルゴから移住した100名のスイス人によって作られた町。平均985メートルの高地にあり、大西洋岸森林(マットアトランチカ)の豊かな自然に囲まれている土地だ。

カシャッサ・アルテザナウの味や香りは、どんな種類の木の樽で熟成させたかによって異なり、この違いこそがカシャッサ・アルテザナウのだいご味ともいえる。豊かな自然に恵まれたノヴァ・フリブルゴにあるファゼンダ・ソレダージでは、貯蔵樽にカルヴァーリョ(オーク)、ジェキチバー、イペーを使用。それぞれの個性を生かしたカシャッサを作っている。

このうち、ブラジルウイークでは、サトウキビ本来の風味を生かしたまま熟成させることができるといわれるジェキチバーの木で寝かしたファゼンダ・ソレダージ<ジェキチバー>と、柔らかくオールドスタイルの風味を感じさせるという、イぺーの木で寝かした<イペー>が紹介されたが、後者は6月3日(金)の時点で売り切れている。<ジェキチバー>も販売は限定本数。

「UM ABRAÇO! ブラジルウイーク ~フェイラ・コロリーダ~」は伊勢丹新宿店にて6月7日(火)まで開催。ファゼンダ・ソレダージのカシャッサ<ジェキチバー>は地下一階フードコレクションにて販売中。

「ファゼンダ・ソレダージ」はイベント終了後は五反田「キョーダイマーケット」や「るるぶ。com」などで販売される。

(文/麻生雅人、写真/Divulgação)