リオ五輪女子サッカー準々決勝。ドキドキPK戦で勝利

2016年 08月 13日

女子サッカー リオ五輪 準決勝

しかし、ブラジルのGKバルバラが見事に止めてくれたのだ。

その後、両チームとも息もつかせぬような展開だった。

両チームともキッカーが枠内にきれいに決めるのだ。本当にすごい精神力だと思う。緊迫した内容に、見ているこちらのほうが緊張するほどだった。

常々、ブラジル人はメンタルが弱いと思っていたが、この精神力、集中力は相当なものだと思った。

結局、8人目のオーストラリアのキッカーの枠内に飛んだ球をGKバルバラが見事に止め、ブラジルが準決勝進出を決めたのだった。

女子サッカー 準決勝 リオ五輪

キャプテンのマルタは本当にホッとしたことだろう。

それにしても、このPK戦にはしびれた。両チーム全員が枠内にきっちりと蹴っていた。

最後には、リオ五輪のマークのタトゥーを入れていたブラジルのGKバルバラの執念勝ちといった感じか。

それにしても、やはりサッカーはゴールを決めてなんぼのゲームだ。決定機にゴールを決めきれないことがここまで苦しんだ要因だ。

以前のブラジル女子には、クリスチアーニといういつも11番をつけたFWの選手がいて、マルタとのコンビネーションからよくゴールを決めていた。非常に勝気な感じで、けっこう好きな選手だった。今大会でも11番をつけてメンバーには選ばれているが、この日残念ながら出場機会はなかった。

さて、ブラジル女子の次の試合は、16日(火)午後1時(日本時間17日(水)深夜1時)からリオのマラカナンスタジアムで準決勝をスウェーデンと戦う。スウェーデンはグループリーグでも対戦しており、そのときは5-1で勝っているが、油断は禁物である。次の試合でも、ブラジルには素晴らしい戦いをみせてほしい。そして、決勝進出を決めてほしいと思う。

(文/コウトク、写真/Ricardo Stuckert/CBF)
写真は8月12日、ベロオリゾンチ。ミネイラォン・スタジアムのサッカー女子ブラジル代表

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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