リオ五輪女子サッカー準決勝、ブラジルはスウェーデン相手に散る

2016年 08月 17日

リオ五輪 女子サッカー ブラジル スウェーデン

クリスチアーニは、グループリーグのスウェーデン戦で怪我をしたらしく、それまではレギュラーで出ており、その試合以来の出場となったのだ。しかし、本調子ではないようで、迫力不足は否めなかった。

さすがに、中1日の過密日程を続けてきただけあって、延長戦に入ってからは、特にブラジルの動きは悪かった。前線に4人残すが、中盤があいているので、本来細かくつなげた方がゴールの確率は高まるが、ロングボールに頼るだけになっており、前線の選手の疲れもあり思うように動けず、まったくうまくつながらないのだ。

結局ゴールを決めることができず、2戦連続でスコアレスでPK戦になった。これは、一方的に攻め続けたブラジルにとっては、痛恨ともいえた。

PK戦ではブラジルが先攻だったが、一人目のキッカーに、前試合のPK戦で止められたキャプテンのマルタが出てきた。

リオ五輪 女子サッカー ブラジル スウェーデン マルタ

気迫のこもったキックは見事にゴールマウスの中に入っていった。魂を感じさせるマルタらしいキックだった。

2人目はクリスチアーニが蹴り、相手GKに止められたが、直後のスウェーデンのキックをGKバルバラが止めてくれ、タイをキープできた(次ページへつづく)。

(文/コウトク、写真/Ministério do Esporte)

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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