リオ五輪女子サッカー準決勝、ブラジルはスウェーデン相手に散る

2016年 08月 17日

リオ五輪 女子サッカー ブラジル スウェーデン

しかし、5人目のキッカーになった途中出場のアンドレッサの蹴った球は相手GKに止められてしまった。続くスウェーデンのキックに対してGKバルバラの神懸りに期待したが、決められてしまい、女子サッカーブラジルの戦いはここで終わってしまった。またしても、金メダルを得ることはできなかった。

今大会、サッカー競技が始まり開幕2戦でまったくゴールを決められず勝つことができなかった男子サッカーはブラジル国民に愛想をつかされ、対照的に、幸先よく初戦、2戦目を快勝した女子サッカーに国民の期待は高まっていた。

しかし、皮肉なことに、そんな期待を受けていた女子サッカーは、グループリーグの3戦目から3戦連続でスコアレスドローという不本意な試合を披露してしまうことになってしまったのだ。

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ブラジルはサッカー競技で、過去、男女ともにオリンピックでは金メダルを取れていない。

今回は地元開催であり、優勝候補の筆頭のアメリカ合衆国も準々決勝で敗れていたので、絶好の機会だと思われた。が、ゴール欠乏症に陥るという罠にはまってしまった。選手たちの無念ぶりは相当なものだろう。

こんな状況の中、選手たちには残酷だが、3位決定戦を戦わなければならない。それだけはきっちり勝って、メダルだけは獲得してほしいと思う。

3位決定戦は、19日(金)午後1時(日本時間20日(土)午前1時)に、もう一つの準決勝、カナダとドイツの敗者とサンパウロのアレーナ・コリンチャンスで行われる。

そして、明日17日は、男子サッカーだ。ブラジルには、女子の無念さを晴らすべき、ゴールを決めきちんと勝って、決勝進出を決めてほしいと思う。

(文/コウトク、写真/Ministério do Esporte)

著者紹介

コウトク

2005年6月~2012年6月まで仕事の関係で、ブラジルに在住。ブラジル在住当時は、サッカー観戦に興じる。サントス戦については、生観戦、TV観戦問わずほぼ全試合を見ていた。
2007年5月のサンパウロ選手権と2010年8月のブラジル杯のサントス優勝の瞬間をスタジアムで体感。また、2011年6月のリベルタドーレス杯制覇時は、スタジアム近くのBarで、大勢のサンチスタと共にTV観戦し、優勝の喜びを味わった。

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