ブラジル小売業界の雄、パォン・ジ・アスーカル・グループ

2016年 11月 9日

パォン・ジ・アスーカル

ブラジルでポン(パォン)・ジ・アスーカルというと、リオデジャネイロの観光地が有名ですが、Googleで「Pão de Açúcar」と検索すると、観光名所ではなく、小売業大手「ポン・ジ・アスーカル」のサイトが一番上に出てきます。

こちらの「ポン・ジ・アスーカル」は、リオの観光名所をブランドマークとしたスーパーマーケットのチェーン店の名前です。

運営会社のブラジル流通会社(Companhia Brasileira de Distribuição)、通称「ポン・ジ・アスーカル・グループ(Grupo Pão de Açúcar)」は、ブラジル最大の小売企業グループです。同社は、ブラジルでは頭文字をとってGPAと呼ばれることが多いので、この記事でも以下、その表記に従います。

さて、「ポン・ジ・アスーカル」の起源は、ポルトガルからの移民であるヴァレンチン・ジニスが1948年に創業した菓子屋でした(次ページへつづく)。

(文/唐木真吾、写真/Embratur)

著者紹介

唐木真吾 Shingo Karaki

唐木真吾 Shingo Karaki
1982年長野県生まれ。東京在住。2005年に早稲田大学商学部を卒業後、監査法人に就職。2012年に食品会社に転職し、ブラジルに5年8カ月間駐在。2018年2月に日本へ帰国。ブログ「ブラジル余話(http://tabatashingo.com/top/)」では、日本人の少ないブラジル北東部のさらに内陸部(ペルナンブーコ州ペトロリーナ)から見たブラジルを紹介している。
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