サンパウロに5つ星ホテル「パラシオ・タンガラ」オープン

2017年 05月 14日

パラシオ・タンガラ

90年代以降、パナンビー地区では、ブルレ・マルクス公園の自然を生かしたさまざまな都市開発案が浮上した。1999年には、不動産会社とブラジル銀行の年金基金が共同で、公園と隣接する土地に豪華な保養施設を建築する計画を立てたこともあったと現地メディア「エザミ」は報じている。

そして2017年5月10日、そこに姿を現わしたのが、オトカー・コレクションにとって9軒目のホテルとなるパラシオ・タンガラだ。

ホテルの内装は、ネオ・クラシカルスタイルを得意とするビッキ・シモナートと、サンパウロのソニーやアディダスのショップデザインを手掛けているアナスタシアヂスという、ブラジルを代表するインテリアデザイン会社が担当した。

パラシオ・タンガラ

ホテル内の全レストラン部門の監修には、ニューヨークや東京をはじめ世界の主要都市に30を超えるレストランを展開するジャン・ジョルジュ・ヴォンゲリヒテン・シェフが迎えられている。

「現場のヘッドシェフには、これまでロンドンやストックホルムなどのホテルやレストランでも活躍してきたブラジル人シェフのフェリッピ・ホドリゲスさんをお迎えしています。ブラジルの食材を使ったガストロノミーも提供できると思います」(ジャン=ピエール・スートリック・セールス&マーケティングシニアヴァイスプレジデント)

フェリッピ・ホドリゲス・シェフは、レストランやフードサービス業界の調査会社インフードが主催する「インフード・ガストロノミア賞」の2017年版で、ブラジルにおけるフランス料理のカリスマ、ロハン・ソドウ(Laurent Suaudeu)の推薦リストにノミネートされている気鋭の料理人だ。

パラシオ・タンガラ

ホテルには公園が一望できるテラスつきボールルーム(最大530 名様まで利用可)をはじめとする9 つのバンケットルームや、プライベートガーデンつきのフィットネスセンター&スパ、屋内外のふたつのプール、キッズクラブが完備されている。

「ホテルは世界中からお客様をお迎えしますが、もちろんブラジルの人たちにもぜひ利用いただきたいと思っています。ブラジル人は家族との思いでをとても大切にしますよね? 結婚式はもちろん、さまざまな家族や親族のパーティを行います。例えば、女性の15歳の誕生日には、社交界へのデビューを意味する盛大なフェスタを開催します。パラシオ・タンガラは、家族にとって一生忘れられない思い出を作ることができる場所だと信じています」(ジャン=ピエール・スートリック・セールス&マーケティングシニアヴァイスプレジデント)

(文/麻生雅人、写真提供/オトカーコレクション)