コーチング活動で夢をつかむ日系ブラジル人

2017年 09月 18日

コーチング ブラジル

日本のラテンアメリカ系移民コミュニティーでライフコーチとして活動している中原シゲオさん(33)が執筆に参加した書籍「O Poder dos Relacionamentos(繋がりの力)」の出版発表会が、先月(8月)群馬県で行われました。

「O Poder dos Relacionamentos(繋がりの力)」(Saphi社)は2017年にブラジルで出版された書籍です。

本は28章で構成されていて、中原シゲオさんをはじめ、ブラジルで活躍する28人のコーチが1章ずつを担当して、職場、友情、家族、恋愛などの人間関係についてコーチングをしています。

中原シゲオさんはブラジル、サンパウロ州の出身。幼いころにミナスジェライス州に引っ越し、10歳から広大な農場で育ちました。

そんな中原さんは、自分にとって生き方の選択肢はふたつしかなかったと言います。動物を友人にするか、辞書を友人にするか,,,。

いつかは自分自身の本を出版したいという夢があった中原さんは、辞書を友に選び、毎日、ポルトガル語の単語を勉強しました。

19歳で軍隊に入り、1年後に退役した後、日本へ出稼ぎにやってきましたが、日々の生活に満足できずに暮らしていたそうです。

そんな中原さんの人生を変えたのは、コーチングとの出会いでした。

(次ページへつづく)

(写真・文/長倉チエミリズレイ)