2017年 11月 14日 22:24
グローボ系ニュースサイト「G1」が11月10日づけで伝えたところによると、10月下旬からレアル安が急速に進んでいるという。
ここ3週間の為替相場を見ると、1米ドルは3.18998レアル(10月20日)から3.2805レアル(11月10日)へと3%近く上昇している。
その間ブラジルでは連邦公共省検察からのテメル大統領に対する起訴要求否決、大統領の検査入院など、政局において好悪材料が混在する状況が続いていた。
そんな中で11月9日、テメル大統領の属する民主運動党(PMDB)に次ぐ連立与党の最大派閥、社会民主党(PSDB)内部で党首代行の解任騒動が起こった。
一政党の内紛とはいえ、それが政局を一時的に混乱させ、テメル政権が目標として掲げてきた年金制度改革法案の採決スケジュールを遅らせると投資家は判断しているようだ。法案の早期可決に向けて準備を進めていたテメル政権にとっても痛手だ。
現在の米ドルの為替相場は、主要通貨に対しては、ブラジルレアルとは逆に、ドル安に動いている。減税の時期をめぐる、米国上院と下院の見解の対立が表面化したことが投資家からのドル売りを誘っているとみられる。
(文/原田 侑、写真/Rafael Neddermeyer/Fotos Públicas)
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