航空機の発着遅延状況、世界中で比較するとブラジルは実は優秀!? ブラジルの10空港、4航空会社が「定刻発着」で高評価

2018年 01月 18日

ブラジリア空港

<航空会社別ランキング>

航空会社別では規模の大きなメガ国際航空会社のカテゴリーで8位にラタン(79.39%)が南米の航空会社で唯一ランクインした。

1位は日本航空(83.27%)だった。

その他の航空会社は地域別の南米地区カテゴリーで判定された。南米地区では2位にアズウ(84.14%)、5位にゴウ(81.73%)、6位にアヴィアンカ(81.44%)が入った。1位はパナマのコパ(86.39%)だった。

OAGの調査では他に運行路線数でもカテゴリー設けており、コンゴーニャスとサントス・デュモンをつなぐ便は世界で5位(平均80.09%)だった。1位は日本の羽田-伊丹間(90.4%)で、この区間は乗降客数で世界で17位につけている。

ブラジル大健闘、という印象を受ける結果だが、ここには2017年4月以降に実施されたブラジル各航空会社の受託手荷物有料化が影響していると思われる。

有料化以降、空港の名物だったチェックインカウンターでの大行列は格段に短くなり、降機後の受託手荷物受取用ベルトコンベアーに乗せられた荷物数も減少している。搭乗手続きと受託手荷物積み込み時間の短縮が定刻発着に貢献していることは想像に難くない。

1年前、チェックインに1時間以上並んだことは、今や懐かしの風景になりつつあるということか。

(文/原田 侑、写真/Marcelo Camargo/Agência Brasil)
写真は2017年7月、ブラジリア空港で開催された人身売買に抗議するキャンペーン