浅草サンバカーニバル、今日8月31日(土)開催
2013年 08月 30日毎年、8月の最終土曜に浅草で開催される夏の風物詩「浅草サンバカーニバル」。ブラジルのリオデジャネイロやサンパウロで開催されるカーニバル(カルナヴァウ)のようなお祭りを日本でも、と、1981年に初めて浅草で開催されました。今日で32回目を迎えます。
浅草サンバカーニバルは、リオやサンパウロで開催されるサンバカーニバルと同様、コンテスト方式。参加チームが、歌や演奏、ダンス、衣装、行進のテーマなどで競い合います。
リオのカーニバルでは、Harmonia アルモニア(調和)、Conjunto コンジュント(行進全体の調和)、Mestre-sala e Porta-bandeira メストリ・サラ・イ・ポルタ・バンデイラ(チームの旗を持った女性とエスコートする男性)、Enredo エンヘード(行進全体のテーマ)、Comissão de Frente コミサォン・ヂ・フレンチ(行進を先導するパート)、Alegorias e Adereços アレゴリア・イ・アデレソス(山車と装飾)、Bateria バテリア(打楽器)、Samba-enredo サンバ・エンヘード(テーマ曲)、Fantasia ファンタジーア(衣装)、Evolução エヴォルサォン(踊り)という10項目を、5名の審査員が審査します。
浅草サンバカーニバルでは、テーマの表現、躍動感、衣装、演奏、衣装、ダンス、総合評価の6項目が審査されます。サンバのカーニバルでは見た目の華やかさや美しさ、演奏の技術だけでなく、行進のテーマ性(テーマに沿った衣装デザインが表現されているかなど)も重要な審査基準となっています。
さて、この各チームの行進は、「S1リーグ」9チーム以内、「S2リーグ」11チーム以内の2リーグ制で行われます。「S1リーグ」、「S2リーグ」にはそれぞれ規定がありますが、コンテストの結果、「S1リーグ」の最下位チームは、翌年は「S2リーグ」へ降格、「S2リーグ」の優勝チームは規定を満たしていれば「S1リーグ」に昇格します。
前年のカーニバルが終わったときから今日までほぼ1年かけて、各チームの参加者は、テーマの選定、テーマに沿った曲作り、ダンスや演奏の練習、チーム運営などに一所懸命取り組んで、今日を迎えています。
各チームとも、テーマに沿って、アーラと呼ばれるブロックごとに、工夫を凝らした装飾や衣装を作り、行進に臨みます。テーマを意識しながら行進をみれば、浅草サンバカーニバルをより楽しめること間違いありません。
今年の出場チームは浅草サンバカーニバル実行委員会HPで紹介されています。
http://www.asakusa-samba.org/team.html
また、浅草サンバカーニバルではコンテストの対象となる「S1リーグ」、「S2リーグ」の行進のほかにも、「コミュニケーションリーグ」、「テーマ・サンバ・リーグ」の行進があります。前者は、地元・浅草から数多くのグループが参加、後者は企業グループの行進で、有名芸能人やアイドルが参加するチームもあります。こちらも浅草サンバカーニバルの名物です。
コンテストや、地元の人たち、アイドルの出演など、すべて含めてのお祭りが、芸能の町、浅草の浅草サンバカーニバル! どうぞ1日、たっぷりと楽しんでください!
六区にはブラジルグッズの出張ショップも登場。カーニバルを楽しむ間に、浅草の街も探索してみてください。
名称 第32回浅草サンバカーニバル パレードコンテスト
日時 平成25年8月31日(土) 午後1時~午後6時 ※パレードコンテストは午後1時30分~
場所 台東区 馬道通り~雷門通り
主催 浅草サンバカーニバル実行委員会
(文/麻生雅人)