サポーター乱闘事件で日産がヴァスコのスポンサー契約を打ち切り!?
2013年 12月 17日12月16日(月)、ブラジルの日産が、サッカークラブ、ヴァスコ・ダ・ガマへのスポンサー契約を終了することを発表したと、同日付け「テーハ」(電子版)が伝えた。2013年7月から始まったばかりのスポンサー契約だった。
「グローボ」などの報道によると、12月8日にアレーナ・ジョインビーリで行われたブラジル全国選手権ヴァスコ・ダ・ガマ対アトレチコ・パラナエンセ戦の試合中、両チームのサポーターが衝突して暴力事件が起きていた。この事件ではヴァスコのサポーターたちがアトレチコ・パラナエンセ側の応援席に乱入して大きな乱闘騒ぎとなっていた。
「テーハ」によると日産は「これらの暴力行為は、グローバルな場で事業を行っている企業が持っている原則や価値観などとは相いれない」とコメントを発表したという。このスポンサ―契約は4年続く予定だったという。、
また「グローボ」は12月14日に、この暴力事件はスポーツ最高裁判所で審議され、両チームに対して処罰が言い渡されたことを報じている。ヴァスコは、8試合を本拠地リオデジャネイロから離れた場所で行い、4試合は観客を入れずに行うこと、ペナルティと8万ヘアイス(レアル)(約354万円、1ヘアウ(レアル)44.207723円で換算)の罰金を科せられている。
この間の容認しがたい暴力事件があった後に日産から、スポンサー契約を維持しないという通告がクルビ・ヂ・ヘガッタス・ヴァスコ・ダ・ガマにあったという。
一方で日産は、2016年のリオデジャネイロ・オリンピックとパラリンピック、両大会の30の競技へのサポートを通じて、ブラジルのスポーツへの協定を強化すると同紙は伝えた。
(文/麻生雅人、写真/Alex Carvalho)
写真はヴァスコ・ダ・ガマの公式応援マン、(Mister M)ミスター・エミ。暴力事件に、ミスター・エミの心中やいかに