イタケラォン(アレーナ・ヂ・サンパウロ)も完成は5月に
2014年 03月 3日ホスト国ブラジルは、6月12日(木)にワールドカップ2014開幕戦でクロアチアと対戦する予定だが、開幕戦の会場となるサンパウロのイタケラォン(アレーナ・ヂ・サンパウロ)が、開催4週間前までに完全な状態で準備が整う予定になっていないと、「Sports Illustrated」誌のサイト「SI」が3月1日(土)に報じた。
3月1日(土)にさらなる遅延が確認され、国際サッカー連盟(FIFA)のジェローム・ヴァルケ事務局長は、5月15日まで準備はできないと語ったという。
イタケラォンは2013年11月に死者まで出す大事故を起こした後、工事を急ぎ、同年12月の段階では完成は4月になると伝えられていた。国際サッカー連盟は、4月中旬には完成することを望んでいたが、そのスケジュールもずれ込むこととなった。
ワールドカップ開催12都市のうち、大きな事故のあったサンパウロと、工事の賃金未払い問題などで工事の中止にあっていたクリチバの2つの会場が大幅に遅れることになったが、ワールドカップは、ブラジルのギリギリ文化をも世界中に知らしめた。
(文/加藤元庸、写真/Marcelo Camargo/Agência Brasil)
写真は2014年1月20日(月)、スポーツ省のアウド・ヘベーロ大臣らと共にイタケラォンを視察したジェローム・ヴァルケFIFA事務局長