カテゴリ : 社会
2014年 03月 29日 14:10
3月26日(水)、リオデジャネイロのコパカバーナ海岸に約200体の人形が現われたことを同日付け「G1」(電子版)が伝えている。
人形は白と黒の2種類で、それぞれ赤い花を手にしているというもの。実はこの人形は、社会全般とスポーツの試合における人種差別行動が持っている問題を広く訴えるために置かれたもの。
人形と共に設置された横断幕には「魂には色はない」と書かれてあった。パフォーマンスを主催したのは、州立スポーツ・レジャー局とリオ州スポーツ・レジャー管理評議協会。
主催者によると、審判のマルシオ・シャガス・ダ・シウヴァさん、サントスのアウロカ選手、クルゼイロのチンガ選手など、立て続けに起きたサッカーの試合での差別的な野次など、人種差別的な行為がいかに精神的暴力となっているかというメッセージも込められているという。
人種差別の被害者を代弁する人形は夕方6時までコパカバーナ・パレス前に設置されたという。
(文/麻生雅人、写真/Tânia Rêgo/Agência Brasil)
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