恋人の日がW杯初日試合と同じ日に。ブラジルのアダルト産業が危機感
2014年 04月 6日ブラジルでは、6月12日はDia dos Namorados 恋人の日。6月13日は結婚の聖人としても知られる聖アントニオの命日。そのイブの12日には恋人や夫婦でプレゼントを贈り合う慣習があります。イメージは、日本でいえばクリスマスやバレンタインデーっぽいかもしれません。
しかし、今年は、ブラジル男性が女性を放りっぱなしにする理由ナンバーワンのサッカーの試合、それもワールドカップ杯初戦という日と重なってしまいました。各セックス産業が、この日を忘れ去られてしまうことを懸念している、という話題を4月6日付け「The Times of India」(電子版)が報じています。
ブラジル・エロティック・官能的マーケット企業協会(ABEME)の会長Paula Aguiar パウラ・アギアール女史は、「恋をすることを忘れてはいけない」と警笛を鳴らし、恋人の日とワールドカップ初日が重なったことを受けてキャンペーンを展開。既にブラジルのナショナルカラーに因んで、「黄色と緑のセックスデー」と称しているとか。
エロチックコスメティック企業のINTTも同様にW杯期間中に、カイピリーニャ風味の食用マッサージジェルを販売する予定だと語っています。やっぱりジェルは緑と黄色に着色されており、 「ヘキサブラジル」として販売されるそうです。ジェルは2万個限定で、既に市場テスト始まっているらしいので、ブラジルでお土産代わりに探してみては?
2億人市場のブラジルでは、850万個のバイブレーター、大人用のおもちゃ、ボディローション、クリーム等潤滑剤などなど、アダルトグッズに関してもラテンアメリカ最大の市場でもあるそうです。
また、モーテル関係者が「モーテル各部屋でのスポーツのテレビチャンネルを用意している」と語っており、意外にW杯期間中の宿泊施設としてモーテルは穴場かもしれません。
さらに、ブラジル保健省は、抗エイズキャンペーンの一環として、何百万人に向けてコンドームを配布することをすでに発表しています。
「第3のハーフが必ずある」--W杯初戦の試合の日、試合終了のホイッスルの後にいくつかの愛のポストプレーが行われることを多くの人が望んでいるようです。
(文/加藤元庸、写真/Divulgação)
写真は、女性がセックス産業を起業して成功するイングリッジ・マラリャンイス主演の大ヒットコメディ映画「De Pernas Pro Ar」シリーズ。2010年に1作目、2012年に続編が公開され大ヒット。パート3の制作も発表されている。第一作は日本では「オンナの快感」のタイトルでブラジル映画祭2011で公開された