バイーア州サルヴァドールで警官スト。期間中に殺人事件が59件

2014年 04月 19日

バイーア警察

4月15日(火)に始まったバイーア州軍警察のストライキは、17日(木)に終わった。そして18日(金)にはストライキのリーダーである警察官が逮捕された。地元メディア(「G1」、「PÚBLICO」、「フォーリャ」、どれも電子版)が17日~18日にかけて報じている。

バイーア州警官・消防士とその家族協会(ASPRA)のマルコ・プリスコ代表によると、ストライキは17日(木)夜19時に終了、州政府に報告した。給与、市民警護に関する新しいモデルなどが話し合われ、ほぼ軍警察側の要求が認められたという。

特別手当の昇給は、内勤の手当が17%から25%、路上警備が17%から40%、運転業務が25%から60%に引き上げられたとのこと。また、年金や、訴えのあった職務規定の見直しも検討されることになったという。

ASPRAによると、この25年間、警官たちは昇進がない状態が続いていたが、8年いれば伍長に昇進、さらに6年半いれば一等軍曹に昇進することを政府は提案したという。

17日に市会議員でもあるマルコ代表は、同年及び今回のストライキ関係者の責任追及をしないことも確約されたと発表していたが、そのマルコ氏は18日、コスタ・ヂ・サウイッピで逮捕された。

16日には、ストライキを行っている軍警察に代わって、緊急に治安を維持するため連邦軍が同市に上陸して市街地に配置された。17日夜はストライキの終了が発表された後も、まだ軍が警備についている。

「G1」によると、公安局は、今回のデモの間にサルヴァドール市内で59件の殺人事件、156件の自動車窃盗事件、6件のすり事件が起きたと発表しているという。

(文/麻生雅人、写真/Marcello Casal Jr./ABr)
写真はバイーア州サルヴァドールの軍警察官