2014年 05月 6日 08:09
(ジウマ)・ルセフ大統領は労働者の所得税減税と、ボウサ·ファミリアと呼ばれる条件付き現金給付の家族手当の予算を10%引き上げる法令に署名したことを「Worldbulletin News」(5月1日付け)が伝えている。
「これは労働者にとって、重要な間接的給与増加になる」とルセフ大統領はいう。
大統領はまた、労働者数百万人のための非常に多くのメリットをもたらしてきた「最低賃金を上げる政策を継続する」ことを誓った。
高インフレとブラジルの石油会社を取り巻くスキャンダルに対して、ルセフ大統領のライバル達は攻撃の手を緩めておらず、大統領の支持率は大統領選挙5か月前にして落ち続けている。しかし、大統領はまだ選挙戦をリードしている。
世論調査では選挙レースは、最初に考えられていたよりも厳しい状況であることを示した。調査対象者の37%だけが変わらずルセフ現大統領に投票するつもりのようだが、2月中の43.7%に比べて5%以上も人気が落ちたことになる。
急速な経済成長と未だ多くの人に愛されている元大統領ルーラ氏の影響もあり、何百万人の貧しい有権者たちが、ルセフ氏の中道左派労働者党のための主要な選挙基盤になっている。
この労働者に対する減税対策がブラジルの弱体化する財政状況にどのような影響をすぐに与えるのかは不明だが、これによって4.5%の票が増加し、ほとんどの労働者が最終的に所得税が軽減されることになる。
(文/加藤元庸、写真/Agência Brasil)
写真は条件付き現金給付の家族手当「ボウサ·ファミリア」のカード
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