サンパウロ、大量の雹に見舞われる

2014年 05月 19日

5月18日(日)、サンパウロ市中全域が強い雨が降り、一部地域では大量の雹(ひょう)が降った。「オ・グローボ」「フォーリャ」(5月18日付け)などが伝えている。

雹が降ったのは主に市の南部で、記録ではカンポリンポ地区、ヴィラマリアーナ地区で雹が降ったという。

英語教師Natali da Silva Nascimento ナタリ・ダ・シウヴァ・ナシメントさん(21)は「こんなに道路を覆い尽くす雹を見たのは生まれて初めてです」と語った。また別の住民は「全てが破壊されるのではないかと思うほど大きな音の雷雨におどろいた」と語っている。

緊急管理センター(CGE)によると、夕方16時半に市は麻痺した。コンゴーニャス空港も機能がストップした。市の西部ブタンタン地区、南部のカンポリンポ地区、エミボイミリン地域辺りで強い雨が降ったが、雨は数分で通り過ぎた。

「フォーリャ」によると、サンパウロでは32日間雨が降っておらず空気が乾燥していたという。この日は寒気が入り込んだところに曇りとなり気温が急激に下がったことが雹を降らせた要因と考えられるという。19日も強雨の予報が出ているという。

(文/麻生雅人)