サンパウロ市のデング撲滅作戦
2014年 05月 20日ある日、サンパウロ市の職員の人が来て紙切れを置いていきました。「デング熱予防と撲滅のために、 媒介する蚊の駆除をこの地域で行う」とのことです。
それを見て、とても心配になりました。紙切れをよく見て、知り合いにも相談しました。紙切れだけ で、家に入ってくる泥棒の偽装作戦(?)かもしれない と、思ったからです。いろんな手口で入り込み、いったん入るとマンション一棟丸ごと強盗して回るのが、最近はやっているそうですし・・・
心配になるとますます心配になるもので、夜中に、知り合い牧師・弁護士のルイス先生に書類をメールで送り、相談しました。すると朝早くに当局(?)に電話をしてくれて、事実関係を確認してくれました。こういう時に安心で助かりますねぇ。ありがとうございました。
いわく、この辺りで デングかその媒介する蚊が確認されたので、一帯80世帯ほどを今日駆除する予定とのことでした。
「ということは、先日私も高熱で毎晩汗をかいてうなされた病気も、デングだったんだろうか? 風邪 を間違えているうちに治る人もいるということな ので、そうかも?」
まあ、ひどくなくてよかったですけれどね。
さて、予定の10時を過ぎて、近隣で何か始まっているかな?と思い、外に出ようとすると、ちょうど市職員の服を着てIDカードを胸に下げた女性職員が来ていました。隣のチャイムを押して、次にうちにという所でした。「はじめてもいいですか」というので、お願いしました。
マスクをして防護服みたいな服を着て、背中に殺虫剤噴霧器をしょった二人づれが入ってきて、中庭 や植え込みを消毒してくれました。
ウチが終わったので後をついて行くと、うちのブロックを順番にチャイムを押して、中に入り、庭など 外回りに殺虫剤を噴霧していきました。近所の方も「ドウゾお願いします」と門を開けて、外からしばらく見守っています。「殺虫剤の霧が地面に落ちてきて落ち着くまで20分はその場所を歩かない でくださいね」と丁寧に説明されていました。
ありがと~。
近所の道路には殺虫剤噴霧器をいくつも積んだ車がスタンバイしていました。「ゴーストバスターズ」という映画を思い出しながら、サンパウロ市の保険局の活躍に感謝しました。
(写真・文/徳弘浩隆)