W杯開幕戦当日もブラジル各地でデモ。リオデジャネイロでは逮捕者の中に旅行者も

2014年 06月 13日

リオ 抗議デモ 開幕戦

コパカバーナにある地下鉄カルヂアウ・アルコヴェルヂ駅の近くでは、約300名が集結。バラータ・ヒベイロ通りを占拠した後、アドウフォ・ダンタス通りもブロックした。そしてデモ集団は夕方16時50分頃には、FIFAのファンフェストが開催されていたコパカバーナ海岸のあたりのアトランチカ大通りに辿りついた。

ファンフェスト会場では、ブラジルとクロアチアの初戦を見ようと多くのサポーターたちが集っていて、200名近い警官が警備していた。この会場近くを通った抗議集団は「FIFAゴーホーム」、「ネイマールよりゴミ清掃人の方が価値がある」、「ワールドカップはナシだ」などのスローガンを横断幕やボードで掲げながら、サポーターたちに嫌味なことばを投げかけたという。

デモと警官隊との間で緊張が高まったのは試合が終わる5分前くらい。ポスト4辺りで、ボディ・チェックをしていた警官の頭部に、抗議集団が投げたガラス瓶が当たり軍警察官がけがをした。混乱が起きて逮捕者が1名出た。

ポスト6では夜の8時頃、海岸でボディチェック中にモメごとが起きたほか、抗議集団による投石で民間人がけがを負ったため、軍警察は投石を行ったと思われる一人のデモ隊参加者を唐辛子スプレーを使って逮捕した。

デモ集団はレミ海岸へ向かったが、ポスト5辺りで、バールの中で抗議運動の参加者と旅行者との間で争いが起きた。旅行者の女性がキレて店の中にある瓶を投げ始めた。軍警察が、彼女と、彼女の連れの男性を逮捕した。

(文/麻生雅人、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)

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