ロドリゴ・アラガォン監督最新作「シー・オブ・ザ・デッド」いよいよ日本公開
2014年 06月 14日渋谷ユーロスペースで開催中の、ブラジル・ホラー映画祭2014。同映画祭では、ホラー、スプラッター映画の気鋭ロドリゴ・アラガォン監督の代表的な作品を上映している。
6月14日(土)からはいよいよ、日本初公開となる最新作「Mar Negro(シー・オブ・ザ・デッド)」が公開される。
これでまでの作品「Mangue Negro(デス・マングローヴ ゾンビ沼)」(2008)、「A Noite do Chupacabras(吸血怪獣チュパカブラ)」(2011)がカルト的な人気を博したこともあり出資額が増加、全二作よりも予算がかけられている分、美術や映像技術のクオリティが高くなっている。
「Mangue Negro(デス・マングローヴ ゾンビ沼)」に続く“Negroシリーズ”第二弾(!?)。今度の舞台はマングローブ林ではないが、やはり海岸沿いの小さな町。村の人々は魚を中心に食べる、海と密接な生活をしている。
撮影が行われたのは監督の故郷エスピリット・サント州のグアラパリにあるペロカォンという村。地元の習慣や方言も取り込まれている。
村の漁師一家、古くからあるバール、この村に新装開店した娼館、ビーチで悪魔教の呪術を行ったと思われる旅行者、悪魔の書を探す怪しい男などが、村に巻き起こる謎の出来事に巻き込まれていく….。
スプラッター映画としての血みどろ度は過去最高。しかし、壮絶というよりは痛快に見えるのは、監督がおどろおどろしさではなく、ひとつのショウとして惨劇を描いているためだろう。
渋谷ユーロスペースにて6月14日(土)~27(金)までレイトショー公開。上映時間は21時~。映画祭HPはこちら。http://www.curiouscope.jp/brazilhorror/。配給はCURIOUSCOPE。
(文/麻生雅人、写真/© Fábulas Negras – All Rights Reserved)