たかがビーサンと侮るなかれ。「ハワイアナス」の兄弟ブランド「デュペ」が開発した高機能技術とは!?
2014年 06月 22日ビーチサンダル大国ブラジル。ハワイアナスやイパネマもすっかりおなじみかと思いますが、今回は「Dupé(デュペ)」をご紹介します。
デュペが誕生したのは1969年。今では世界50カ国に輸出されている同社のビーチサンダルは年間約1億足も販売されており、販売数では世界第2位です。
聞くところによると、1969年当時、北東部パライーバ州のカンピーナ・グランヂに作られた工場では、Havaianas ハワイアナスの工場長が中心となってハワイアナスと同じ製法で作られるようになったのだとか。現在も、ハワイアナスの兄弟ブランドとして、サンパウロのアウパルガタス社がオペレーションを行っています。企画部門が異なるだけで、ハワイアナスと同じ工場、同じ材料で作られています。
ちなみにアウパルガタスは20世紀初頭に設立された靴関連の企業で、現在、ハワイアナス、デュペ、Topper トッパー(トペル)などを扱うほか、日本のミズノ、アメリカ合衆国のティンバーランドをブラジルで展開しています。
さて、そんなデュペですが、兄弟ブランドとはいえ、すべてがハワイアナスと同じというわけではありません。レボリューション、ソフト、ファンなどのベストセラーシリーズに使われている高分子ポリマージェルの「HXP Gel」は、デュペが独自に開発した技術です(次ページにつづく)。
(文/大塚肇、写真提供/OAK COMPANY)