カテゴリ : エンターテインメント サッカー
2014年 06月 24日 22:43
日本で初めてワールドカップの生中継が放送された日を覚えていらっしゃる方は50代半ばの人生を送られていると思われます。今年54歳の私自身、日本で初めてのワールドカップ中継を40年前、中学生のサッカー小僧として眠い目をこすり大興奮で観ていたからです。
1974年、西ドイツ大会の決勝戦が日本で初めてのワールドカップ生中継でした。
対戦カードは西ドイツ対オランダ、西ドイツはベッケンバウアー、ゲルト・ミューラー、オランダは当時トータルフットボールと呼ばれたシステムの中央に君臨するヨハン・クライフ。普段は雑誌でしか見たことのない選手を映像で観れた喜びは、今でも鮮明に記憶の中に映像が蘇ります。
日本でこの試合を放送したのは、どこの局だと思われますか?
NHKではありません。当時、東京12チャンネルという名称だった、テレビ東京です。意外ではないですか?
しかし、当時の事情を知れば、“らしいな!”と思われると思います。他局はこの日、選挙の開票速報を放送していたのです。
今から40年前でも、選挙速報を横目にサッカー中継を放送している東京12チャンネルの姿、今の同局にも受け継がれているのですね。
テレビ東京は今回のブラジル大会では5試合の中継しかありませんが、予選リーグの放送カードはコロンビアVSギリシャ、チリVSオーストラリア、イタリアVSウルグアイ、ナイジェリアVSボスニアヘルツェゴビナとそれぞれ予選リーグが進むうちに、ポイントとなるチームが入っていました。
そして決勝トーナメントの中継は7月5日の準々決勝一試合ですが、これ64年前のマラカナンでの決勝戦の再現カード、ブラジルVSウルグアイ戦となる可能性も秘めています。
このカード、是非、テレビ東京の放送で観たいのものです。ブラジル人サポーターは嫌がると思いますが。
(文/石原聖士、写真/Getty Images)
1974年ワールドカップ、トロフィーを手にするモデルさん
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