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ベロオリゾンチ市で工事中の高速道路高架が落下、自動車などが下敷きに

ベロオリゾンチ事故

ミナスジェライス州ベロオリゾンチ市で、7月3日(木)、工事中の高速道路の高架が倒壊して、2台のトラック、1台の自家用車、1台のバスが巻き込まれた。現地メディア「オ・グローボ」(同日づけ)が伝えた。

事故現場はパンプーリャ地域で、最低でも1名が死亡したと見られている。

同工事は政府の成長加速プログラムに基づく計画で作られていたという。現在あるドンペドロ1世大通りの上に高架を作り、バスの交通などに使う計画だったという。

そもそもこの道路はワールドカップまでに完成させる予定だったが、工事は大会開幕までに間に合わず、作業が続けられていた。

落下した道路は、フィアットの自家用車の真上に落下しており、報道の時点ではフィアットの状況はまだ確認できていない。バスは前半部分が下敷きになっている。

バスの乗客の何人かはバスを降りて避難しているという。ひとりの少年は病院に入院したが両親の安否は不明だという。また高速道路の下に2台のトラックも停まっていたが、トラックにはだれも乗っていなかったとのこと。高架の作業に関わっていた作業員には、けが人は出ていないという。

工事を担当している会社は技術者を派遣して現場を調査しているが、犠牲になった人の安否の確認を最優先しているとのこと。

ペドロ1世大通りの高速道路については、2月に別の個所で約30センチのズレが発覚して、工事を中止して高架下の通りも通行止めにして、調査を行っていた。

この事故により、コンフィンス空港の利用者に大きく影響はないと見られているが、ミネイラォンに向かう参加国代表選手の移動には影響が出ると見られている。

(文/麻生雅人、写真/Marcello Casal Jr/Agência Brasil)
写真は7月6日時点での現場

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