リオのファヴェーラで現代アート展開催される

2014年 08月 25日

ジョナタス・ヂ・アンドラーヂ

ジョナタス・ヂ・アンドラーヂはコミュニティで制作した作品に加え、「アダルト・エデュケーション」も展示している。これは教育学者パウロ・フレイリの識字教育メソッドのインスパイアされた作品で、ジョナタスの代表的な作品のひとつ。

主催団体オブゼルヴァトーリオ・ダ・ファヴェーラによると、2013年の来場者は1万2000人で、この展覧会はマレー地区の教育にとって重要なプロジェクトだという。

オブゼルヴァトーリオ・ダ・ファヴェーラのコーディネーター、ジョゼー・ルイス・バルボーザはアジェンシア・ブラジルに対し「子どもたちに展示を見せると、彼らは親や兄弟や友達をつれてまた観に来ます。ここにくれば、いくつかの作品がファヴェーラの生活を題材に生まれたことを、彼らは知るでしょう。私たちはコミュニティの人々がこの展示で作品に触れるだけでなく、それを彼らの日常生活に取り込んでほしいと願っています」とコメントしている。

展示は9月16日まで。期間中には展示に参加しているアーティストを交えてのディベートなども開催される予定。

会場:Galpão Bela Maré ガウパォン・ベラ・マレー
Rua Bittencourt Sampaio, 169 ビッテンコール・サンパイオ通り169番
開場:火、水、土、日 10時~18時、木、金 10時~20時、月休

(文/麻生雅人、写真/Fernando Frazão/Agência Brasil)
写真はジョナタス・ヂ・アンドラーヂの「アダルト・エデュケーション」