ブラジル、街に選挙後のゴミが散乱

2014年 10月 14日

選挙ごみ

28万人という、連邦直轄区の中で最大数の有権者が暮らすセイランジア地区の住民たちが、投票所付近などに、候補者の支持者たちが置き去りにしたゴミに苦情を申し立てている。

ブラジリアから30km離れたところにあるこの街では選挙キャンペーンの広報カードがばらまかれたままになっている(10月5日時点)。

投票所となった学校の近くに住む主婦のマリナウヴァ・モンチさん(35)は10月4日(土)、ごみは街中に積もっていると語った。

「街は汚いままです。各政党はこれらを掃除する義務があると思います。あるいは街頭清掃の費用を政府が負担すべきです」(マリナウヴァさん)

キャンペーンに使用された(他の)様々なものも路上に放置されているとジョナタス・サントスさん(79)はいう。

「街は選挙の日には、街はもっと汚れました。候補者たちはごみを散らかしてはいけないという決まりを設けるべきだった。このまま雨が降ると、排水溝が詰まってしまいます」(ジョナタスさん)

教職員のジョアナ・オリヴェイラさん(42)は、この問題は住民などによる監視である程度改善できると語る。

「毎回、投票があるたびにこのあり様です。見回るひともいないので汚くなるばかりです」(ジョアナさん)

仕事を引退しているジョアナ・パエスさん(65)は散乱した紙に足を滑らせて転び、大けがをするところだった。

「投票する人をばかにしています。(カードが)散らかったままだと私たちは転んでしまいます」

「選挙があるたびにごみは増える一方。投票に来てがっかりしました。(この状況は)誰にもいい影響は与えなません。その反対でしょう。街はすでに汚れていますが、これらの紙は一層、街を汚すでしょう」と語ったのは、「小さいうちから投票の大切さを教えたい」と、息子のヴィニシウスくん(2)を連れて投票に行ったマルクス・ゴメスさん(22)。

(記事提供/Agência Brasil、訳文/麻生雅人、写真/Agência Senado)
投票後、国のさまざまな街で選挙キャンペーンでばらまかれたカードやチラシが散乱した。写真は10月5日、連邦直轄区のガマ地区